いそ【磯】
[名] 1 海・湖などの波打ち際。水際。特に、石の多い海岸。 2 波をかぶったり流れに洗われたりする岩石。 3 冠(かんむり)の縁(へり)の名。 4 琵琶・和琴(わごん)・箏(そう)の胴の側面...
いっかくせんにん【一角仙人】
インド波羅奈(はらな)国で鹿から生まれ、頭に角が一つあったという仙人。 謡曲。四番目物、五番目物。宝生以外の各流。金春禅鳳作。竜神を封じ込めて雨を止めた一角仙人が、旋陀夫人(せんだぶにん)と...
う‐い【羽衣】
1 鳥のからだをおおう羽毛の総称。 2 仙人・天女などの衣。はごろも。
う‐かく【羽客】
神仙となって空をとべるようになった人。仙人。仙客。「—は霞に乗りて至り、仙人は月を玩(もてあそ)ぶ」〈宴曲集・四〉
うか‐とうせん【羽化登仙】
《蘇軾「前赤壁賦」から》中国古代の信仰で、からだに羽が生え仙人となって天へのぼること。また、酒に酔ってよい気持ちになったときのたとえにいう。羽化。
せんにん【仙人】
[共通する意味] ★深い山奥に住み神通力をもっているという人。[英] a hermit[使い方]〔仙人〕▽仙人のような暮らし〔仙女〕▽仙女のすみか〔神仙〕▽人里離れた神仙境[使い分け]【1】「仙...
しんせん【神仙】
[共通する意味] ★深い山奥に住み神通力をもっているという人。[英] a hermit[使い方]〔仙人〕▽仙人のような暮らし〔仙女〕▽仙女のすみか〔神仙〕▽人里離れた神仙境[使い分け]【1】「仙...
せんにょ【仙女】
[共通する意味] ★深い山奥に住み神通力をもっているという人。[英] a hermit[使い方]〔仙人〕▽仙人のような暮らし〔仙女〕▽仙女のすみか〔神仙〕▽人里離れた神仙境[使い分け]【1】「仙...
うかとうせん【羽化登仙】
酒などに酔って快い気分になることのたとえ。天にも昇る心地。羽が生え仙人になって、天に昇る意から。▽「羽化」は羽が生えて、空を自由に翔かける仙人になること。「登仙」は天に昇って仙人になる意。
かんこつうか【換骨羽化】
仙人になること。
かんこつだったい【換骨奪胎】
古人の詩文の表現や発想などを基にしながら、これに創意を加えて、自分独自の作品とすること。他人の詩文、また表現や着想などをうまく取り入れて自分のものを作り出すこと。骨を取り換え胎盤を奪い取って、自分のものとする意から。▽もと、「換骨」は凡骨を取り去って仙骨に取り替える、「奪胎」は胎盤を奪い生まれ変わらせる意で、修練をして根本から仙人に生まれ変わることをいう道家の語。転じて、詩文の創作法として「換骨」は、古人の詩文の意味を変えないで字句を変えること。「奪胎」は古人の詩文の内容・主意を取って作りかえること。今では、他人の作品の一部を作りかえて、新しいもののように見せかける意に用いられることもある。「奪胎換骨だったいかんこつ」ともいい、「奪」は「脱」とも書く。「骨ほねを換かえ胎たいを奪うばう」と訓読する。
きゅうふういんろ【吸風飲露】
仙人などの清浄な暮らしのこと。人間の食べている五穀を食べずに、風を吸い露を飲んで生活する意から。▽「風かぜを吸すい露つゆを飲のむ」と訓読する。
げいしょううい【霓裳羽衣】
薄絹などで作った、女性の美しくて軽やかな衣装のこと。また、舞曲の名。もと西域から伝来したものという。一説に唐の玄宗が仙人と月宮に遊び、仙女の舞を見たが、玄宗はその音調を覚えて帰り、楽士にそのとおり作らせたのがこの楽曲という。楊貴妃ようきひはこの舞を得意としたとされる。▽「霓裳」は虹にじのように美しいもすそ(スカート)の意。「霓」は虹。「羽衣」は鳥の羽で作った軽い衣。天あまのはごろも。天人や仙人が着て空を飛ぶという。
あし‐せん【阿私仙】
インドの聖仙。釈迦誕生にあたりその相を見て、出家すれば大慈悲の聖師となり、俗にあれば理想的国王とされる転輪王となると予言した。阿私陀(あしだ)。阿私。 釈迦が前世で法華経を聞くために仕えたと...
あらら‐せんにん【阿羅邏仙人】
《阿羅邏は、(梵)Ālāra Kālāmaの音写「阿羅邏迦蘭(あららからん)」の略》釈迦が出家して最初に解脱の道を尋ねた人。毘舎離城(びしゃりじょう)の付近に住んでいた仙人。
おう‐しきょう【王子喬】
中国、周代の仙人。霊王の太子といわれる。名は晋。白い鶴にまたがり、笙(しょう)を吹いて雲中を飛んだという。
こんぱる‐ぜんぽう【金春禅鳳】
[1454〜1520ころ]室町後期の能役者・能作者。名は八郎元安。禅鳳は法名。禅竹の孫。金春座大夫として、観世座と対抗。作品に「一角仙人」「嵐山」、理論書に「毛端私珍抄」「反古裏之書」など。
てっかい【鉄拐】
中国、隋代の仙人。八仙の一人。姓は李。名は洪水。鉄のつえを空に投げて竜に変え、それに乗って去ったという。