い‐しゃ【倚藉】
[名](スル)よること。頼ること。
い‐しゃ【慰藉】
[名](スル)なぐさめいたわること。「宗助の淋しみは…何うか斯うか—されるのである」〈漱石・門〉
おん‐しゃ【温藉】
[名・形動]あたたかく、心が広いこと。また、そのさま。蘊藉(うんしゃ)。「その怨み方が—でなく感情の露骨なのを非難する」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉
かりた‐ろうぜき【刈田狼藉】
中世、他人の田の稲を不法に刈り取ること。
しゃ【藉】
[音]シャ(漢) セキ(漢) [訓]しく かりる かす 〈シャ〉 1 敷き物にする。「枕藉(ちんしゃ)」 2 かこつける。「藉口」 3 いたわる。「慰藉」 [補説]3は「謝」を代用字とすること...
はいばんろうぜき【杯盤狼藉】
酒宴で、あたり一面に杯や皿が散らかっていること。また、宴会の乱れたありさま。▽「杯盤」は、ここでは杯と皿のこと。「狼藉」は物が散乱すること。狼おおかみは下草を踏み荒らして寝る習性があることから。
らっかろうぜき【落花狼藉】
物が散乱すること。また、女性に乱暴な行為に及ぶこと。▽「落花」は花が散って地面に落ちたもの。「狼藉」は無秩序に散らかったさま。おおかみが寝た跡は草が乱れていることから生まれた語。花びらが乱れ散った様子をいう。また、花を女性に見立てて、女性に乱暴をはたらく意をも表す。
らんぼうろうぜき【乱暴狼藉】
粗野な言動をすること。また、考えもなく思いつくままに暴れたり、無法な行為をはたらいたりすること。▽「狼藉」はここでは「乱暴」とともに、荒々しく支離滅裂な行動、無法な振る舞いをする意。