しげたゆう‐ぶし【繁太夫節】
《「しげだゆうぶし」とも》浄瑠璃の流派の一。宮古路豊後掾(みやこじぶんごのじょう)の門弟、宮古路(のちに豊美(とよみ))繁太夫が、元文・寛保(1736〜1744)のころに大坂で創始。その曲節は地...
みせさし‐どき【店鎖し時】
店の戸をおろす時刻。夕方。みせさしごろ。みせさしじぶん。「うかうか話して、あれ—」〈浄・女腹切〉
ななつ‐さがり【七つ下(が)り】
1 ㋐今の午後4時を過ぎたころ。 ㋑「七つ下がりの雨」の略。 2 午後4時を過ぎたころの状態。特に、空腹を感じている状態。「刻限は知らねども、わが腹は—」〈浄・浦島年代記〉 3 物が古びること。...
ぶんきん‐ふう【文金風】
江戸中期の男子の髪形の一。髷(まげ)の根を元結で高く巻き上げ、毛先を月代(さかやき)のやや前方に出したもの。豊後節の祖、宮古路豊後掾(みやこじぶんごのじょう)が始めたという。通人に好まれた。宮古路風。
ふじまつ‐ぶし【富士松節】
新内節の一派。延享(1744〜1748)のころ、宮古路豊後掾(みやこじぶんごのじょう)の弟子宮古路加賀太夫が富士松薩摩を名のって創始。一時絶えたが、天保(1830〜1844)末期、鶴賀派の鶴賀加...