えんどん‐かいだん【円頓戒壇】
天台宗に入門した者に円頓戒を授ける式場。最澄没後、比叡山に開かれた。これに対し、園城寺(おんじょうじ)の開いた戒壇を三摩耶(さんまや)戒壇とよぶ。
えんりゃく‐じ【延暦寺】
滋賀県大津市坂本本町にある天台宗の総本山。山号は比叡山(ひえいざん)。延暦7年(788)に最澄が創建した一乗止観院に始まり、弘仁14年(823)、大乗戒壇の勅許とともに延暦寺の寺号を賜った。元亀...
かい‐じょう【戒場】
仏教で、僧に戒律を授ける式場。高く築く戒壇に対して、平地に設けられる。
かいだん‐いん【戒壇院】
戒壇の設けてある建物。東大寺・延暦寺などにある。
かいだん‐せき【戒壇石】
律宗・禅宗などの寺院の前に立てた石標。寺院全体を戒壇と見立てたもの。多くは「不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)」の句を刻む。結界石。
かいだん【戒壇】
[共通する意味] ★仏教の儀式や礼拝のための場所。[英] an altar[使い方]〔戒壇〕▽東大寺戒壇院〔祭壇〕▽祭壇には遺影が飾られた〔仏壇〕▽仏壇に手を合わせる〔仏間〕▽仏間にそっと入った...
ぶつま【仏間】
[共通する意味] ★仏教の儀式や礼拝のための場所。[英] an altar[使い方]〔戒壇〕▽東大寺戒壇院〔祭壇〕▽祭壇には遺影が飾られた〔仏壇〕▽仏壇に手を合わせる〔仏間〕▽仏間にそっと入った...
ぶつだん【仏壇】
[共通する意味] ★仏教の儀式や礼拝のための場所。[英] an altar[使い方]〔戒壇〕▽東大寺戒壇院〔祭壇〕▽祭壇には遺影が飾られた〔仏壇〕▽仏壇に手を合わせる〔仏間〕▽仏間にそっと入った...
さいだん【祭壇】
[共通する意味] ★仏教の儀式や礼拝のための場所。[英] an altar[使い方]〔戒壇〕▽東大寺戒壇院〔祭壇〕▽祭壇には遺影が飾られた〔仏壇〕▽仏壇に手を合わせる〔仏間〕▽仏間にそっと入った...
がんじん【鑑真】
[688〜763]奈良時代の渡来僧。日本の律宗の祖。中国揚州(江蘇省)の人。渡日を志して五度失敗し、その間に失明したが、天平勝宝5年(753)来日。東大寺に初めて戒壇を設け、聖武上皇らの帰依を受...
ぎしん【義真】
[781〜833]平安前期の天台宗の僧。延暦寺第1世座主(ざす)。相模の人。最澄に師事し、随行して入唐。帰国後、延暦寺の建立に協力し、師の没後、戒壇院を設立。修禅大師。
ぎょうねん【凝然】
[1240〜1321]鎌倉後期の華厳宗の僧。伊予の人。字(あざな)は示観。各宗の教義に精通。後宇多上皇に菩薩戒を授け、東大寺戒壇院の長老となった。著述1200余巻といわれ、「八宗綱要」「浄土源流...
さいちょう【最澄】
[767〜822]平安初期の僧。日本天台宗の開祖。近江(おうみ)の人。勅諡号、伝教大師。比叡山に入り、根本中堂を建立。延暦23年(804)空海とともに入唐し、翌年帰国。また、南都諸宗の学僧と対論...
らいごう【頼豪】
[1004〜1084]平安中期の天台宗の僧。伊賀守藤原有家の子。近江園城寺(おんじょうじ)の僧で白河天皇の皇子降誕を祈祷し、親王誕生の恩賞として園城寺戒壇の造立を願ったが、延暦寺の反対で許されず...