あて‐こと【当て言】
1 あてこすり。皮肉。「其の月毛に此の馬が歩み負けた—な」〈浄・鑓の権三〉 2 遠まわしにそれとなくいう言葉。「将棋にことよせ、…命助けよといふ—」〈浄・寿の門松〉
あて‐こと【当て事】
1 頼りにしていること。当てにしていること。 2 なぞなぞなどで、隠してあることを言い当てること。
当(あ)て事(こと)と畚褌(もっこふんどし)は先(さき)から外(はず)れる
越中褌が前から外れやすいように、自分の方で当てにしていたことは先方の都合でだめになることが多い。
当(あ)て事(こと)も無(な)・い
《予想外だ、の意から》とんでもない。途方もない。「—・い邪推」〈二葉亭・浮雲〉
あて‐こみ【当て込み】
1 当てにすること。期待。「豊印(とよじるし)を—にして、牛屋へやってくる客があっても」〈逍遥・当世書生気質〉 2 演劇などで、客に受けるように、最近のニュースなどを脚本・せりふ・しぐさなどに取...
あて‐こ・む【当て込む】
[動マ五(四)]よい結果を期待して行動する。当てにする。「ボーナスを—・んで背広を新調する」
あて‐さき【宛先】
手紙や荷物などを受け取る先方、または、場所。「—不明」
あて‐しょく【充て職】
(官公庁用語)ある職に就いている人に他の職を兼任させること。または、ある職に就いている人の身分・地位をそのままに他の職に従事させること。例えば、県知事が関連団体の理事長を兼ねる、また、裁判官が法...
あて‐じ【当て字/宛字】
日本語を漢字で書く場合に、漢字の音や訓を、その字の意味に関係なく当てる漢字の使い方。狭義には、古くから慣用の久しいものについていう。「目出度(めでた)し」など。借り字。
あて‐じょう【宛状】
直接相手に差し出すことをはばかって、宛名を特定せず、「各位」「御中」などの脇付(わきづけ)をした披露状の一種。あてぶみ。