あま‐た【数多】
[副] 1 数量の多いさま。たくさん。多く。名詞的にも用いる。「—の判例を集積する」「引く手—」 2 程度のはなはだしいさま。非常に。はなはだしく。「たぶてにも投げ越しつべき天の川隔てればかも—...
あまた‐かえり【数多返り】
[副]同じことを何度も繰り返すさま。たびたび。「御文は、あくる日毎に、—づつ、奉らせ給ふ」〈源・総角〉
あまた‐たび【数多度】
[副]何度も。たびたび。「姫の息促(せま)りて苦しげなれば、—休みて」〈鴎外・文づかひ〉
あま‐たら◦す【天足らす】
[連語]《「す」は上代の尊敬の助動詞》天いっぱいに満ち満ちておられる。「大君の御寿(みいのち)は長く—◦したり」〈万・一四七〉
あま‐たる・い【甘たるい】
[形][文]あまたる・し[ク]《「あまだるい」とも》「あまったるい」に同じ。「—・い強い香が」〈漱石・それから〉
あま‐た・れる【甘たれる】
[動ラ下一]「あまったれる」に同じ。「『いやだあ』と—・れたように言う」〈紅葉・二人女房〉