あお‐にさい【青二才】
《「にさい」は「にいせ(新背)」の音変化という》経験の浅い年若い男。あざけりや謙遜の気持ちを込めていう。「この—が何を言うか」「まだ—の私ですが」
あお‐にび【青鈍】
染め色の名。青みがかった薄墨色。仏事や喪中のときに用いた。
あお‐にょうぼう【青女房】
年若く物慣れない身分の低い女官。「近習の人々、—に至るまで」〈太平記・二〉
あおに‐よし【青丹よし】
[枕] 1 「奈良」にかかる。奈良坂で顔料の青土を産したところからという。「—奈良の都は」〈万・三二八〉 2 「国内(くぬち)」にかかる。「—国内ことごと見せましものを」〈万・七九七〉
あお‐ぬた【青饅】
芥子菜(からしな)をすりつぶし、酒かす・味噌・酢を加えてすり合わせ、魚や野菜をあえたもの。また、ゆでた芥子菜や浅葱(あさつき)を酢味噌であえたもの。早春の料理。《季 春》
あおね‐おんせん【青根温泉】
宮城県、蔵王山の東麓にある温泉。泉質は単純温泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉。仙台藩伊達家の湯治場であった。
あお‐ねぎ【青葱】
⇒葉葱
あおねこ【青猫】
萩原朔太郎の詩集。大正12年(1923)刊。人生の不安定さ、無為と倦怠(けんたい)の情をうたっている。
あおの【青野】
姓氏の一。 [補説]「青野」姓の人物青野季吉(あおのすえきち)青野聡(あおのそう)
あお‐のうれん【青暖簾】
紺色に染めたのれん。近世、上方の遊里で局女郎(つぼねじょろう)という下等な遊女のいる門口に掛けた。あおのれん。