いい‐わ・く【言ひ分く】
[動カ四] 1 筋道を立てて言い聞かせる。事実をはっきりと述べる。「我が領ずる庄々、はた多かれど、たれかは—・く人あらむ」〈宇津保・俊蔭〉 2 命令して、人手を手もとから分けて派遣する。「尼君...
いい‐わけ【言(い)訳/言(い)分け】
[名](スル) 1 そうせざるをえなかった事情を説明して、了解を求めること。弁解。弁明。「遅刻の—」「いまさら—してもおそい」 2 (言い分け)言葉を別々の意味に分けて使うこと。 3 物事の筋道...
いい‐わ・ける【言(い)分ける】
[動カ下一][文]いひわ・く[カ下二] 1 言葉を使い分ける。「説明のときに大人と子供とで—・ける」 2 正しく判断して言う。物事をはっきりと説明する。「何を証拠に—・けんと」〈浄・浦島年代記〉
いい‐わずら・う【言ひ煩ふ】
[動ハ四]言いようがなくて苦しむ。言い悩む。言いかねる。「—・ひて、消息(せうそこ)などするこそをかしけれ」〈枕・二三七〉
いい‐わたし【言(い)渡し】
言い渡すこと。命令や決定などの内容を告げること。「判決の—」
いい‐わた・す【言(い)渡す】
[動サ五(四)] 1 上の者から下の者に対して、決定した事柄や命令などを伝える。申し渡す。「出張を—・す」 2 裁判所の下す判決・決定・命令の内容を口頭で当事者に告げる。宣告する。「無期懲役を—・す」
いい‐わた・る【言ひ渡る】
[動ラ四] 1 言い続けながら月日を過ごす。「年ごろさばかり忘れがたく、恨み—・り給ひしかど」〈源・若菜下〉 2 しきりに求愛する。言い寄り続ける。「頼みて—・りけるに、猶(なほ)逢ひ難きけしき...
いい‐わ・ぶ【言ひ侘ぶ】
[動バ上二]言いにくがる。言いわずらう。「そそのかせど、娘はさらに聞かず。…—・びて入道ぞ書く」〈源・明石〉