いと‐やど【糸宿】
娘宿の一。夜間、娘たちが集まって麻糸を紡いだり糸引きの仕事をしたりする集会所。糸引き宿。よなべ宿。
いと‐やなぎ【糸柳】
シダレヤナギの別名。《季 春》「もつれつつみごとや雨の—/樗良」
いと‐ゆう【糸遊】
1 陽炎(かげろう)。《季 春》「—に結びつきたる煙かな/芭蕉」 2 「糸遊結び」の略。「—などの末濃の御几帳」〈栄花・音楽〉 [補説](1)語源未詳で、歴史的仮名遣いを「いとゆふ」とするのは、...
いとゆう‐むすび【糸遊結び】
衣類・調度につける色糸の飾り結び。
いと‐よ【糸魚】
トゲウオ科の魚。全長8センチくらい。背に3本、腹に1本のとげと、体側に幅広い鱗板帯(りんばんたい)がある。産卵期には雄が糸状の粘液を出して水草をまとめ、水底に巣を作る。淡水型と遡河(そか)型とが...
いと‐より【糸縒り/糸撚り】
1 糸をより合わせること。糸によりをかけること。また、その糸。 2 「糸縒り車」の略。 3 延年舞の一。稚児が女装で、糸をよりながら男を待つ所作を演じたものという。初期歌舞伎の女方芸にも伝わった...
いとより‐ぐるま【糸縒り車】
「糸繰り車」に同じ。
いとより‐だい【糸縒鯛】
スズキ目イトヨリダイ科の海水魚。全長約35センチ。体は細長く、やや側扁し、紅色の地に6本の黄色縦帯が走る。尾びれの上部の軟条が糸状に伸びている。本州中部以南の近海に多い。冬に美味。いとくりうお。...
いと‐らん【糸蘭】
キジカクシ科の常緑多年草。厚い葉が多数放射状に生え、葉の縁から細い繊維が糸のように垂れ下がる。夏、高さ約1.5メートルの花茎が出て、白色や淡黄色の花が多数下向きに咲く。北アメリカ南部の原産で、観賞用。
いと‐わかめ【糸若布】
ワカメの茎を取り除き、葉を乾燥して糸状にしたもの。主に三重県の産。