いな‐ほ【稲穂】
1 《「いなぼ」とも》稲の穂。《季 秋》「草花と握り添へたる—かな/一茶」 2 紋所の名。稲の穂を図案化したもの。
いな‐ぼんち【伊那盆地】
長野県南部、天竜川に沿って南北に細長く伸びる盆地。古くから養蚕地帯として知られる。伊那谷。
いなみ‐の【印南野】
兵庫県南部の加古川・明石川二流域にまたがる野。溜め池が多いことで有名。[歌枕]「—は行き過ぎぬらし天伝ふ日笠の浦に波立てり見ゆ」〈万・一一七八〉
いなみ‐ぼし【稲見星】
二十八宿の一、牛宿(ぎゅうしゅく)の和名。稲の見られるころの星の意か。→牛(ぎゅう)
いな・む【否む/辞む】
[動マ五(四)]《「いなぶ」の音変化》 1 断る。嫌がる。辞退する。「申し出をむげに—・むわけにもいかない」 2 否定する。「—・むことのできない事実」 [補説]古くは上二段活用かと思われるが、...
い‐な・む【居並む】
[動マ四]「居並(いなら)ぶ」に同じ。「かの—・み屈(くん)じたりつる気色どもぞ、あはれに思ひ出でられ給ふ」〈源・葵〉
いな‐むし【稲虫】
1 稲の害虫の総称。ウンカ・ヨコバイ・バッタなど。 2 ショウリョウバッタの別名。
いなむし‐おくり【稲虫送り】
「虫送り」に同じ。
いな‐むしろ【稲筵】
[名] 1 稲のわらで編んだむしろ。「秋の田のかりねの床の—月宿れどもしける露かな」〈新古今・秋上〉 2 稲が実って倒れ伏したようす。また、そのように乱れたもののたとえ。「夕露の玉しく小田の—...
いな‐むら【稲叢】
刈り取った稲を乾燥させるために野外に積み上げたもの。稲塚(いなづか)。《季 秋》