いら‐たか【苛高/刺高】
《「いらだか」とも》 1 角だってごつごつしていること。「—の老木にそひて」〈泣菫・零余子〉 2 「苛高数珠」の略。「持ったる—、知盛の首にひらりと投げかくれば」〈浄・千本桜〉
いらたか‐じゅず【苛高数珠】
そろばんの玉のように平たくて角の高い玉を連ねた数珠。修験者が用い、もむと高い音がする。いらたか。
いらだたし・い【苛立たしい】
[形][文]いらだた・し[シク]《動詞「いらだつ」の形容詞化》思いどおりにならなくて、焦るさま。落ち着かないでじりじりするさま。「なかなか許可がおりなくて—・い」 [派生]いらだたしげ[形動]い...
いら‐だち【苛立ち】
《動詞「いらだつ」の連用形から》思うようにならず気持ちが高ぶること。いらいらする気持ち。「煮えきらない態度に—を覚える」
いら‐だ・つ【苛立つ】
[動タ五(四)]気持ちがいらいらして、じっとしていられなくなる。じれる。「—・つ気持ちを抑える」「じらされて、心が—・つ」 [動タ下二]「いらだてる」の文語形。
いら‐だ・てる【苛立てる】
[動タ下一][文]いらだ・つ[タ下二]気持ちをいらいらさせる。いらだたせる。「ささいなことに神経を—・てる」
いらち【苛ち】
[名・形動]《動詞「いらつ」の連用形の名詞化》いらいら、せかせかとして落ち着かないこと。また、そのような人やさま。「—な人」
いらっしゃい
《「いらっしゃる」の命令形》 1 おいでなさい。「こっちへ—」「まだ寝て—」 2 歓迎の心持ちを表すあいさつの言葉。「いらっしゃいまし」の略ともいう。「やあ—。どうぞお上がりください」
いらっしゃ・る
[動ラ五(四)]《動詞「いらせらる」(下二段)が変化して五段(四段)活用化したもの》 1 「行く」「来る」「居る」の尊敬語。おいでになる。「休日にはどこへ—・るのですか」「先生が—・った」「明日...
いらっ‐と【苛っと】
[副](スル)俗に、軽く、または瞬間的にいらだつさま。「上役の質問に—する」