いわ‐かき【岩垣】
《「いわがき」とも》 1 岩が垣根のように取り囲んでいる所。「見し人もなき山里の—に心長くも這(は)へる葛(くず)かな」〈源・総角〉 2 岩石で築いた垣根や塀。〈日葡〉
いわ‐がく・る【岩隠る】
[動ラ四]《石城(いわき)に隠れる意から》身分の高い人が死ぬ。お隠れになる。「神さぶと—・りますやすみしし我が大君のきこしめす背面(そとも)の国の」〈万・一九九〉
いわ‐がに【岩蟹】
イワガニ科のカニ。甲幅3センチくらいで、紫黒色の地に緑色の縞(しま)がある。北海道南部から南の岩礁に分布。あぶらがに。十脚目イワガニ科にはモクズガニ・イソガニ・アカテガニなども含まれる。
いわ‐が‐ね【岩が根/石が根】
1 イラクサ科の落葉低木。暖地に自生し、高さ約2メートル。枝は斜めに伸び、暗紫色。葉は長楕円形で先がとがり、縁にぎざぎざがある。雌雄異株。小花が球状に群がってつく。胡椒木(こしょうぼく)。やぶま...
いわがね‐ぜんまい【岩根薇】
イノモトソウ科の常緑、多年生のシダ。山野に生え、高さ0.6〜1.4メートル。葉は羽片が七、八対つき、葉脈は二股に分かれ、平行している。胞子嚢(ほうしのう)は葉の裏面の葉脈に沿って線状につく。
いわがね‐そう【岩根草】
イノモトソウ科の常緑、多年生のシダ。山野に生え、高さ0.6〜1.2メートル。葉は長い葉柄をもち、細長い羽片が3〜5対つき、葉脈は網目状。胞子嚢(ほうしのう)は葉の裏面全体につく。
いわがみ‐どおり【岩上通り】
京都市街地を南北に走る道路の呼び名。北の御池通りから南の塩小路通りに至る。全長約1.9キロ。豊臣秀吉によって新設されたといわれる。
いわ‐がらみ【岩絡】
アジサイ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。山地に生え、気根を出して岩や他の木をよじのぼる。葉は卵円形で縁にぎざぎざがある。夏、白い小花が集まってつく。