うか・む【浮かむ】
[動マ四]「浮かぶ」に同じ。「来む世には、地獄の底に沈みて、—・む世あらじといふに」〈宇津保・吹上下〉 [動マ下二]「浮かべる」に同じ。「汀(みぎは)に小舟を—・め」〈浮・一代男・六〉
うから【親族】
《上代は「うがら」》血縁の人々の総称。血族。しんぞく。「—やから」「わが家もこの国にて聞ゆる—なるに」〈鴎外・文づかひ〉
うかり
[副]「うっかり1」に同じ。「—としているお千代には」〈左千夫・春の潮〉
うかり‐ひょん
[副]気づかずぼんやりしているさま。うかうかと。うっかりひょん。「いかひ愚痴(たはけ)のなれの果て—とぞ見えにける」〈松の葉・三〉
うか・る【受かる】
[動ラ五(四)]試験などに合格する。及第する。「検定試験に—・る」⇔落ちる。
うか・る【浮かる】
[動ラ下二]「うかれる」の文語形。
うかれ【浮(か)れ】
浮かれること。「—声」「—調子」「袖を引かれて、北八すこし—がきて」〈滑・膝栗毛・七〉
うかれ‐ある・く【浮(か)れ歩く】
[動カ五(四)]心うきうきとして歩き回る。また、所定めず、あちこちぶらつく。「盛り場を—・く」
うかれ‐い・ず【浮かれ出づ】
[動ダ下二] 1 気持ちが落ち着かず、どこという当てもなく、家を出る。「—・づる心は身にもかなはねば如何なりとても如何にかはせむ」〈山家集・中〉 2 心がひかれて、うきうきとする。また、うきうき...
うかれ‐お【浮(か)れ男】
美しいものや異性などにひかれて、浮かれ歩く男。うかれおとこ。「今仲の町で—に睨付(にらみつ)けられる烏も」〈美妙・武蔵野〉