う‐げき【羽檄】
《昔、中国で緊急の触れ文に鳥の羽を挟んだところから》急を要する檄文(げきぶん)。飛檄(ひげき)。羽書(うしょ)。「—を飛ばす」
う‐げつ【雨月】
1 名月が雨で見られないこと。雨名月。雨の月。《季 秋》「くらがりに炭火たばしる—かな/波郷」 2 陰暦5月の異称。 [補説]曲名別項。→雨月
うげつ【雨月】
謡曲。四番目物。金春禅竹(こんぱるぜんちく)作。西行が、雨と月とどちらがよいかで争う風雅な老夫婦の家に投宿した夜、和歌の徳により住吉明神があらわれる。
うげつそうさつじんじけん【雨月荘殺人事件】
和久峻三による推理小説。昭和63年(1988)刊行。実際の地方裁判所で用いられる調書・解剖報告書・証拠写真といった公判資料を再現し、読者が判事の立場で事件の真相を推理する異色のミステリー。第42...
うげつものがたり【雨月物語】
江戸中期の読本。5巻。上田秋成作。明和5年(1768)成立。安永5年(1776)刊。和漢の典籍を素材とした、夢幻と現実を合わせた作品9話から成る怪異小説集。 溝口健二監督、川口松太郎脚本によ...
う‐げん【右舷】
船尾から船首に向かって右側のふなばた。また、その方向。⇔左舷。
う‐げん【有験】
祈祷(きとう)・祈願してその効き目があること。また、その祈祷を行う僧など。「さる—の隠者が住居(すまい)致いて居ると聞いた」〈芥川・きりしとほろ上人伝〉
う‐げん【迂言】
1 時世や事情に疎い見当外れの言葉。自分の言葉を謙遜していうのにも用いる。 2 回りくどい言葉。
う‐げん【繧繝/暈繝】
「うんげん」の撥音の無表記。
うげん‐ばし【繧繝端】
「繧繝縁(うんげんべり)」に同じ。