うつ‐ぶ・く【俯く】
[動カ四]「うつむく」に同じ。「—・いて拾ふ事があらうずらう」〈史記抄・貨殖伝〉 [動カ下二]「うつぶける」の文語形。
うつ‐ぶ・ける【俯ける】
[動カ下一][文]うつぶ・く[カ下二]「うつむける」に同じ。「顔を—・ける」「射策(せきさく)、簡に題を書いて—・けておいて」〈蒙求抄・一〉
うつ‐ぶし【俯し】
腹ばいになったり、顔が下に向いたりした状態。うつぶせ。うつむき。「浴槽(ゆぶね)の側に両肱を置いてその上に額を載せながら—になった儘」〈漱石・彼岸過迄〉
うつ‐ぶし【空五倍子】
《中空であるところから》「ふし(五倍子)」に同じ。
うつぶし‐いろ【空五倍子色】
ヌルデからとった五倍子(ふし)で染めた薄墨色。
うつぶし‐ぞめ【空五倍子染(め)】
うつぶし色に染めること。また、染めたもの。
うつ‐ぶ・す【俯す】
[動サ五(四)] 1 顔やからだの前面を下に向けて伏すか倒れるかする。「ベッドに—・す」 2 下を向く。うつむく。「伏し目になりて—・したるに」〈源・若紫〉 [動サ下二]「うつぶせる」の文語形。
うつ‐ぶせ【俯せ】
うつぶせること。また、その状態。うつむけ。うつぶし。「—になって眠る」「皿を—にして重ねる」
うつぶせ‐ね【俯せ寝】
腹を下にして寝ること。また、赤ん坊などをその状態で寝かせること。
うつ‐ぶ・せる【俯せる】
[動サ下一][文]うつぶ・す[サ下二] 1 顔を下に向けてからだを伏せる。腹を下にして横たわる。「床に—・せる」 2 物を下向きに置く。「コップを—・せる」