うね【畝/畦】
1 作物を植えつけたり種をまいたりするため、畑の土を幾筋も平行に盛り上げた所。 2 高い所と低い所が1のように平行して連なった物や形。波や地形・織物などにいう。「—のある生地」
うね‐うね
[副](スル)《「うね(畝)」を重ねた語》 1 山脈などが起伏して続くさま。「—(と)連なる山並み」 2 曲がりくねって続いているさま。くねくね。うねくね。「—(と)続く一本道」「—(と)した川筋」
うね‐おび【畝帯】
《縞(しま)が畝に似ているところから》元禄(1688〜1704)ごろに流行した畝刺しの帯。太い糸で凹凸をつけて縫われた布で作る。
うね‐おり【畝織(り)】
畑の畝のように、横または縦に高低をつけた織物。あぜおり。
うね‐くね
[副](スル) 1 「うねうね」に同じ。「—した山道」 2 ミミズなどがからだをくねらせるさま。「蛇が—とはってゆく」
うね‐く・る
[動ラ五(四)]くねくねと左右に曲がる。何回も曲がりくねる。「耳の傍(わき)から眉間へ掛けて、小蛇のように筋が—・る」〈鏡花・歌行灯〉
うね‐ぐも【畝雲】
層積雲のこと。田畑の畝のような長い雲が波状に連なる。
うね‐ざし【畝刺(し)】
布を重ね、補強のために太い糸で畑の畝のように平行に幾筋も縫いつづること。また、そのもの。多く足袋に用いる。
うね‐たて【畝立て】
畑に畝を作ること。
うね‐ど・る
[動ラ四]うねうねと動きながら回る。「さながら梅に鶯独楽(うぐひすごま)、据(す)はりもやらず—・りて」〈浄・松風村雨〉