もと‐は【本葉】
草木の茎や幹に近い方にある葉。⇔末葉(うらば)。「はたすすき—もそよに秋風の吹き来る夕(よひ)に」〈万・二〇八九〉
もと‐はず【本弭/本筈】
弓の下端の、弦輪のかかるとがった部分。→末弭(うらはず)
もの‐うらみ【物恨み】
嫉妬(しっと)して、うらむこと。「まだきに騒ぎて、あいなき—し給ふな」〈源・若菜上〉
もの‐うらめ・し【物恨めし】
[形シク]なんとなくうらめしい。「つれなくて過ぐる月日を数へつつ—・しき暮れの春かな」〈源・竹河〉
もの‐うらやみ【物羨み】
なんとなくうらやましく思うこと。「—し、身のうへなげき」〈枕・二八〉
もの‐さびし・い【物寂しい/物淋しい】
[形][文]ものさび・し[シク]なんとなくさびしい。うらさびしい。「—・い光景」 [派生]ものさびしげ[形動]ものさびしさ[名]
もの‐と・う【物問ふ】
[動ハ四]うらなう。「おびただしき物のさとしどもあれば、—・はせ給ふに」〈狭衣・二〉
もの‐は
[連語]《名詞「もの」+係助詞「は」》活用語の連体形に付く。接続助詞的に用いられ、文末は多く「けり」で結ばれる。…するひょうしに。…するところが、思いもかけず。「文を書きて、またみそかに御前の勾...
ももさか‐の‐ふね【百積の船/百石の船】
《「さか」は容量の単位》百石の荷物を積むことができる大きい船。「—隠り入る八占(やうら)さし母は問ふともその名は告(の)らじ」〈万・二四〇七〉
もやい‐むすび【舫い結び】
ひもの端に輪をつくる結び方の一。船をもやうのに用いられることからの名。ボウライン。