おち‐うなぎ【落ち鰻】
秋、産卵のため川を下って海へ入るウナギ。くだりうなぎ。《季 秋》「砂川やありあり見ゆる—/梓月」
おち‐えん【落(ち)縁】
一段低く設けた縁側。普通は雨戸より外のぬれ縁をいう。
おち‐おち【落ち落ち】
[副](あとに打消しの語を伴って)落ち着いて。安心して。「忙しくて—食事もしていられない」
おち‐かえ・る【復ち返る/変若ち返る】
[動ラ四] 1 若返る。「露霜の消(け)易き我(あ)が身老いぬともまた—・り君をし待たむ」〈万・三〇四三〉 2 もとに戻る。また、繰り返す。「あかつきの寝覚めの千鳥誰(た)がためか佐保の川原に—...
おち‐かか・る【落(ち)掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 物の上に落ちる。落ちて物の上に止まる。「雨垂れが庭石に—・る」 2 落ちそうになる。「壁の絵が—・っている」
おち‐かさな・る【落(ち)重なる】
[動ラ五(四)] 1 落ちたものの上に、さらに落ちて重なる。「木の葉が—・った山道」 2 重なって落ちる。「馬の上にて引っ組んで、波打ち際に—・って」〈謡・敦盛〉
おち‐かた【落(ち)方】
1 落ちるときの状態。落ちぐあい。「—がうまく木にひっかかった」 2 花などが終わろうとするころ。落ちはじめるころ。「御前の梅は…すこし—になりたれど、なほをかしきに」〈枕・八三〉 3 逃げる機...
おち‐かた【遠方】
遠くの所。ずっと向こうの方。「この目は常に—にのみ迷うようなれど」〈鴎外・文づかひ〉
おちかた‐びと【遠方人】
遠方の人。あちらにいる人。「我(あ)が待ちし秋萩咲きぬ今だにもにほひに行かな—に」〈万・二〇一四〉
お‐ちかづき【御近付き】
「近付き」に同じ。「—になれて光栄です」