ゆき‐かか・る【行(き)掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 行きはじめる。いきかかる。「—・って引き返す」 2 行って、そこにさしかかる。通りかかる。いきかかる。「店の前を—・る」 3 行って関係する。いきかかる。「さだ過ぎ給へりし...
まそ‐かがみ【真澄鏡/真十鏡】
《「まそ」は「ますみ」の音変化、または、ととのっているものの意という》 [名]鏡をほめていう語。立派な鏡、また、よく澄んだ鏡。「—手に取り持ちて朝(あさ)な朝(さ)な見れども君は飽くこともなし...
おっ‐かか・る【押っ掛(か)る】
[動ラ五(四)]《「おしかかる」の音変化》 1 よりかかる。よっかかる。「壁に—・る」 2 今にもなろうとする。なりかかる。「弟とは言ひながら三十に—・り」〈浄・天の網島〉
ささがに‐の【細蟹の】
[枕] 1 蜘蛛(くも)の意から、「蜘蛛」また同音の「雲」「曇る」にかかる。「—くものふるまひ哀れなり」〈玉葉集三〉 「—曇らぬ空に雨のみぞ降る」〈後拾遺・雑三〉 2 蜘蛛の糸の意から、「糸」ま...
おおぶね‐の【大船の】
[枕] 1 船の泊まる所の意から、「津」「渡り」にかかる。「—津守(つもり)が占(うら)に告(の)らむとは」〈万・一〇九〉 2 大船のゆったりとしたさま、または、揺れ動くところから、「ゆた」「ゆ...
おくつゆ‐の【置く露の】
[枕]露の玉が落ちかかる意から、「たま」「かかる」などにかかる。「—たまさかに訪(と)ふ人はたのまじ」〈金葉・恋上〉
みずとり‐の【水鳥の】
[枕] 1 水鳥の一種である「鴨」および同音の「賀茂」にかかる。「—鴨の羽色の春山の」〈万・一四五一〉 2 鴨の羽が青いところから、「青い」にかかる。「—青葉の山の色づく見れば」〈万・一五四三〉...
おき‐つ‐とり【沖つ鳥】
[枕] 1 沖にいる水鳥の意から「鴨(かも)」にかかる。「—鴨といふ舟の帰り来ば」〈万・三八六六〉 2 沖にいる水鳥「䳑鴨(あじがも)」と同音であるところから、地名の「味経(あぢふ)」にかかる。...
なが‐ちょうば【長丁場/長町場】
1 長い道のり。特に、宿場間の距離が長いこと。「きのうきんざいゆきの—にて」〈魯文・安愚楽鍋〉 2 一つの事柄が一段落するまでに長くかかること。また、長くかかる物事。「基礎調査の—を乗り切る」 ...
はら‐はら
[副](スル) 1 小さいものや軽いものが、静かに続けて落ちかかるさま。「涙を—(と)落とす」「花びらが—(と)散る」 2 髪が垂れかかるさま。「後れ毛が—と肩にかかる」 3 成り行きを危ぶんで...