かき‐ま【垣間】
垣のすきま。「春されば卯の花腐(くた)し我が越えし妹(いも)が—は荒れにけるかも」〈万・一八九九〉
かき‐まぎらわ・す【書き紛らはす】
[動サ四]だれの筆跡かわからないように書く。「そこはかとなく—・したるも」〈源・夕顔〉
かき‐まぎ・る【掻き紛る】
[動ラ下二]紛れて人目につかない。平凡である。「世の常の覚えに—・れたれば」〈源・薄雲〉
かき‐まく・る【書き捲る】
[動ラ五(四)]非常な勢いで文字や文章などを書き続ける。「あちこちに原稿を—・る」
かき‐ま・ず【書き交ず】
[動ザ下二]いろいろなことをまぜて書く。また、いろいろの字体をまぜて書く。「消息文(せうそこぶみ)にも仮名(かんな)といふもの—・ぜず」〈源・帚木〉
かき‐まぜ【掻き混ぜ/掻き雑ぜ】
1 かきまぜること。また、そのもの。 2 通り一遍であること。ありふれていること。ふつう。「いと及びなく心尽くさざらむ—の程は」〈浜松・三〉
かき‐ま・ぜる【掻き混ぜる/掻き雑ぜる】
[動ザ下一][文]かきま・ず[ザ下二] 1 かきまわして一つにまぜ合わせる。混合させる。「砂利とセメントを—・ぜる」 2 かき乱す。混乱させる。「議論を—・ぜる」
かきま・みる【垣間見る】
[動マ上一]「かいまみる」に同じ。
かき‐まめ【籬豆】
フジマメ・インゲンマメ・クロマメ・エンドウなどの俗称。
かき‐まゆ【描(き)眉】
墨で眉をかくこと。また、かいた眉。