かき‐たつ【垣立】
《「かきだつ」とも》和船の左右の舟べりに、垣根のように立てた囲い。かきたて。
かき‐たて【書(き)立て】
1 書いたばかりであること。また、そのもの。 2 1項目ずつ書き上げた文書。箇条書き。「四人づつ—に従ひて、それ、それと呼び立てて乗せ奉り」〈枕・二七八〉
かきたて‐じる【掻き立て汁】
味噌をすらないで入れ、かきまぜただけの汁。落とし味噌の汁。「—に小菜の浮かし」〈浄・宵庚申〉
かきたて‐もくろく【書き立て目録】
箇条書きにした目録。「さべき御宝物どもの—せさせ給へりけるを」〈栄花・さまざまの喜び〉
かき‐た・てる【書(き)立てる】
[動タ下一][文]かきた・つ[タ下二] 1 新聞・雑誌などが取り上げて、盛んに書く。「事件を—・てる」 2 1項目ずつ取り上げて書き並べる。「過失を—・てて攻撃する」
かき‐た・てる【掻き立てる】
[動タ下一][文]かきた・つ[タ下二] 1 勢いよくかき回して、まぜる。「卵を—・てる」 2 刺激を与えて、感情や行動を起こすように促す。そそる。「関心を—・てる」 3 灯心を上に引き上げて明る...
かき‐たま【掻き卵/掻き玉】
水で溶いた片栗粉を汁に入れ、煮たったところへ卵汁を流し込みながらかきまぜた吸い物。かきたま汁。
かき‐た・める【書き溜める】
[動マ下一][文]かきた・む[マ下二]書いた物を手元にためておく。「長年—・めたものを本にまとめる」
かき‐た・ゆ【掻き絶ゆ】
[動ヤ下二]連絡がすっかり絶える。音沙汰がなくなる。「また—・えて十余日になりぬ」〈かげろふ・下〉
かき‐た・る【掻き垂る】
[動ラ四]垂れる。「手肱(たなひぢ)に水沫(みなわ)—・り」〈祝詞・祈年祭〉 [動ラ下二] 1 櫛(くし)でけずって髪を垂らす。「ま櫛もちここに—・れ」〈万・三七九一〉 2 雨や雪が激しく降...