と‐こう
[副](スル)《「とかく」の音変化》あれこれ。何やかや。「—するうちに日が暮れた」「—の注意がましき事をいうなどは」〈子規・墨汁一滴〉 [補説]「兎角」「左右」とも当てて書く。
とざま‐こうざま
[副]《「とさまかくさま」の音変化。「とさまこうさま」とも》あれやこれや。あれこれ。「—考えた末終に」〈子規・仰臥漫録〉
なぞ・る
[動ラ五(四)] 1 すでにかかれた文字や絵などの上をたどって、そのとおりにかく。「手本を—・る」 2 すでに行われた事実や書かれた文章などをたどって、再現する。「事件の経過を—・っただけの小説...
な・える【萎える】
[動ア下一][文]な・ゆ[ヤ下二] 1 体力や気力が衰えて弱る。「寝たきりで、手足が—・えてくる」「心が—・える」 2 植物などがしおれる。しなびる。「草花が—・える」 3 着古したり、糊(のり...
なか‐ずみ【中澄み】
「中汲(なかく)み」に同じ。
なか‐じゃく【仲酌/中酌】
1 婚姻の仲を取り持つこと。媒酌(ばいしゃく)すること。また、その人。仲人。「はるばる嫁入して来たと思ひましたれば、—する者が騙者(かたりもの)にて」〈浮・名代紙衣・四〉 2 争いごとの間に入っ...
なか‐の‐ころも【中の衣】
直衣(のうし)の下、単衣(ひとえぎぬ)の上に着る衣服。和歌では多く男女の「仲」にかけて用いる。「包むめる名やもり出でむ引き交はしかくほころぶる—に」〈源・紅葉賀〉
とん‐ざん【遯竄/遁竄】
[名](スル)にげかくれること。「地中海中の諸島に—する者も、尟(すくな)からざりき」〈竜渓・経国美談〉
なか‐びく【中低】
[名・形動] 1 中央部が低くなっていること。また、そのさま。なかくぼ。「—になっている土地」 2 鼻の低いこと。また、そのさま。「横から見ると随分しゃくれた—の顔であるが」〈荷風・つゆのあとさき〉
どんぶり‐かんじょう【丼勘定】
細かく計算などをしないで、おおまかに金の出し入れをすること。昔、職人などが、腹掛けのどんぶりから無造作に金を出し入れして使ったことからいう。