かた‐なし【形無し】
[名・形動] 1 本来の形を損なうこと。跡形のないこと。また、そのさま。「(袴(はかま)ノ)ひだの—になりたるを」〈逍遥・当世書生気質〉 2 面目を失うこと。さんざんなありさまとなること。また、...
かた‐なし【結政】
《集めて一つにまとめる意の動詞「かたなす」の連用形から》 1 奈良・平安時代、除目(じもく)などの政務に関する書類を一つに束ねて結び、政務を行う前にこれを開いて読み上げた儀式。 2 「結政所(か...
かたなし‐どころ【結政所】
律令制で、大内裏の外記庁(げきのちょう)の南にあって、参議・弁官・外記などが集まって政務を執った役所。結政の座。けっせいしょ。
かたな‐だま【刀玉】
田楽などで、数本の短刀を空中に投げ上げては手で受け取る曲技。また、その曲芸師。
かた‐なつけ【片馴付け】
まだ十分にならされていないこと。「悪源太の乗り給へる馬、—の駒にて」〈平治・中〉
かたな‐とぎ【刀研ぎ/刀磨ぎ】
刀剣を研ぐこと。また、それを職業とする人。
刀(かたな)に懸(か)けても
1 刀を抜いての勝負となっても。腕ずくでも。 2 武士の名誉に懸けても。誓って。
刀(かたな)の錆(さび)
1 刀に生じる錆。また、血が錆の原因になるところから、刀で切り殺すことや切り殺されることにいう。 2 「刀汚(かたなよご)し2」に同じ。
刀(かたな)の手前(てまえ)
刀を差している武士の面目上。「—、武士の意地」〈伎・小袖曽我〉
かたな‐の‐はわたり【刀の刃渡り】
刀の刃の上を人が渡り歩く曲技。