かなしけ‐く【悲しけく】
《形容詞「かな(悲)し」のク語法》悲しいこと。「—ここに思ひ出いらなけくそこに思ひ出」〈万・三九六九〉
かな‐しばり【金縛り】
1 身動きができないように、厳しく縛りつけること。「—にあったように、からだが動かない」 2 金銭の力で人の自由を束縛すること。 3 睡眠麻痺(まひ)のこと。
かなしばり‐の‐ほう【金縛りの法】
不動明王の威力により、鎖で縛ったように人をまったく身動きできないようにする法。
かなしび【悲しび/哀しび】
「悲しみ」に同じ。「時うつり、事去り、楽しび—行きかふとも」〈古今・仮名序〉
かな‐しぶ【金渋/鉄渋】
水にまじった鉄のさび。
かなし・ぶ【悲しぶ/哀しぶ/愛しぶ】
[動バ四] 1 「悲しむ1」に同じ。「法顕(ほっけん)三蔵の、天竺(てんぢく)に渡りて、故郷の扇を見ては—・び」〈徒然・八四〉 2 「悲しむ2」に同じ。「霞をあはれび、露を—・ぶ心」〈古今・仮...
かなしみ【悲しみ/哀しみ/愛しみ】
1 悲しむこと。悲しい気持ちや心。悲嘆。「—の色を浮かべる」「—に暮れる」⇔喜び。 2 (愛しみ)いとおしむこと。情愛。「末世の衆生に親子の—深きことを知らしめんがためなり」〈今昔・四・一〉
かなしみのにんしき【悲しみの認識】
《原題、(イタリア)La cognizione del dolore》イタリアの小説家、ガッダによる小説。1938年から1941年にかけて、文芸誌「レッテラトゥーラ」に断続的に連載。単行本は19...
かなしみよこんにちは【悲しみよこんにちは】
《原題、(フランス)Bonjour tristesse》サガンの処女長編小説。1954年刊。著者が18歳のときの作品で、南仏を舞台に10代の少女のひと夏の経験を描いてベストセラーとなる。同年、批...
かなし・む【悲しむ/哀しむ/愛しむ】
[動マ五(四)] 1 心が痛む思いだ。悲しく思う。また、なげかわしく思う。「別れを—・む」「道徳心の低下を—・む」⇔喜ぶ。 2 (愛しむ)いとしいと思う。愛する。「端正(たんじゃう)美麗なる男子...