かな‐ばん【金版/金板】
《「かなはん」とも》書物の表紙や背に表題などを箔押しする際に使う、文字や図を彫刻した凸版。多くは真鍮(しんちゅう)製。
かな‐ばかり【矩計り】
1 建物の床高・天井高など、高さ関係を示す建築図面。 2 間竿(けんざお)。〈和訓栞〉
かな‐ばさみ【金鋏/金鉗】
1 金属板や針金を切るのに用いるはさみ。 2 「金箸(かなばし)」に同じ。
かな‐ばし【金箸】
鍛冶(かじ)の際に、焼けた鉄などを挟むための鉄製の器具。かなばさみ。
かな‐ばた【金機】
金属製の機織り機。また、りっぱな機織り機とも。「雌鳥が織る—」〈仁徳紀・歌謡〉
かな‐ばち【金鉢/鉄鉢】
1 金属製の鉢。食べ物を盛る。 2 兜(かぶと)の鉢で、鉄板を張り合わせたもの。革製の練鉢(ねりはち)に対していう。
かな‐ばん【金判】
金属製の印判。
かな‐ひばし【金火箸】
1 金属製の火箸。 2 細くてごつごつしているからだのたとえ。
かなびき‐そう【鉄引草】
ビャクダン科の多年草。草地に生え、他の草の根に寄生。高さ10〜25センチ。茎は細く、葉は線形で白みを帯びる。初夏、外面が淡緑色で内面が白色の筒状の小花が咲く。
かな‐び・く【金引く】
[動カ四] 1 刀の切れ味を試す。「太刀の金をも—・きて御覧候へかし」〈太平記・三三〉 2 相手の心を試す。「おのおのの御心どもを—・き奉らんとてこそ申したれ」〈平家・七〉