よも‐つ‐へぐい【黄泉竈食ひ】
黄泉(よみ)の国のかまどで煮炊きしたものを食うこと。その後は現世に戻れないと信じられた。「吾すでに—せり」〈神代紀・上〉
みず‐は【瑞歯/稚歯】
1 若々しく生命力のある歯。 2 老人になってから再び生えた歯。長寿のしるしとして、めでたいこととされた。 3 非常に年老いること。また、老人。「かまど守る—の嫗(おみな)庵(いほり)よりはひい...
やか‐つ‐かみ【宅つ神】
《「つ」は「の」の意の格助詞》家を守護するという神。また、かまどの神。「山がつの垣根にいはふ—卯(う)の花咲ける岡に見えるかも」〈木工権頭為忠百首〉
ほとぼり【熱り/余熱】
1 さめきらずに残っている熱。余熱。「かまどに—が残る」 2 高ぶった感情や興奮などのなごり。「いまだ—のさめやらぬ面持ち」 3 事件などがおさまったのち、しばらく残っている世間の関心。「—がさ...
へっ‐つ‐い【竈】
《「へつい」の促音添加》かまど。
ほ‐け【火気】
1 火の気。また、煙。「かまどには—吹きたてず」〈万・八九二〉 2 湯気(ゆげ)。「—たつ早晩(いつも)ながらの雁の声/直治」〈西鶴大矢数・一〉
ほた【榾/榾柮】
《「ほだ」とも》炉やかまどでたくたきぎ。小枝や木切れなど。《季 冬》「おとろへや—折りかねる膝頭/一茶」
火(ひ)を吹(ふ)く力(ちから)も無(な)・い
かまどの下の火を吹きたてることもできない。ひどく貧乏なさまのたとえ。「塵(ちり)も灰もなく—・く」〈浮・永代蔵・一〉
火(ひ)を落(お)と・す
かまどや炉などの火を消してしまう。「調理場の—・す」
たち‐つづ・ける【立(ち)続ける】
[動カ下一][文]たちつづ・く[カ下二] 1 長時間立ったままでいる。「開場を待って—・ける」 2 「立ち続く2」に同じ。「人家地をあらそひて、竈(かまど)の煙—・けたり」〈奥の細道〉