けぶり‐くらべ【煙競べ】
《「思ひ」の「ひ」を「火」に掛けて、そこから立つ煙をくらべる意》思いの深さをくらべること。「たちそひて消えやしなまし憂きことを思ひ乱るる—に」〈源・柏木〉
こん‐みょう【今明】
今日と明日。きょうあす。今明日。「この日頃、都遷(うつ)りあるべしときこえしかども、忽ちに—の程とは思はざりつるに」〈平家・五〉
きょうりき‐こ【強力粉】
小麦粉のうち、たんぱく質やグルテンの含有量が最も高く、粘りの強いもの。食パン・マカロニなどに使用。→薄力粉(はくりきこ) →中力粉
くさずり‐びき【草摺引き】
曽我五郎時致と朝比奈三郎義秀が鎧(よろい)の草摺を引き合って力比べをした故事。浄瑠璃・歌舞伎などに脚色され、特に歌舞伎舞踊の長唄「正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)」が有名。
きわ【際】
《「ぎわ」の形で、他の語と複合しても用いる》 1 あと少しで別のものになろうとするぎりぎりのところ。境目。また、物の端。「がけの—から見下ろす」「生え—」「波打ち—」 2 ある物にきわめて接近し...
くすば・し【奇ばし】
[形シク]珍しい。不思議である。「古にありけるわざの—・しきことと言ひ継ぐ」〈万・四二一一〉
ぎょう‐はく【澆薄】
[名・形動]道徳が衰えて人情のきわめて薄いこと。また、そのさま。「人情の—に流るるをいと嘆かわしきことに思いて」〈逍遥・小説神髄〉
くそ‐ま・る【糞放る】
[動ラ四]《「まる」は排泄(はいせつ)する意》大便をする。「その大嘗(おほにへ)をきこしめす殿に—・り散らしき」〈記・上〉
ぎょう‐めい【驍名】
強く勇ましいという評判。武勇のきこえ。「—を馳(は)せた武芸者」
きょうせいちゅう【共生虫】
村上竜の小説。引きこもりの青年が、自分に宿る共生虫の生贄(いけにえ)を求めて街に出る。平成12年(2000)刊行。同年、第36回谷崎潤一郎賞受賞。