そう‐ぶ【菖蒲】
《「そう」は「しょう」の直音表記》「しょうぶ(菖蒲)」に同じ。「—ふく家に時鳥(ほととぎす)鳴けり」〈落窪・三〉
そがもようたてしのごしょぞめ【曽我綉侠御所染】
歌舞伎狂言。世話物。6幕。河竹黙阿弥作。元治元年(1864)江戸市村座初演。柳亭種彦の読本「浅間嶽面影双紙(あさまがたけおもかげそうし)」を脚色したもの。通称「時鳥(ほととぎす)殺し」「御所五郎...
千年(せんねん)も万年(まんねん)も生(い)きたいわ
徳冨蘆花「不如帰(ほととぎす)」で、肺を病んだヒロイン浪子が「ああ、人間は何故死ぬのでしょう」と嘆き、夫の川島武男に訴える言葉。新派によって上演され、有名になった。
せ‐こ【背子/兄子/夫子】
1 女性が男性を親しんでいう語。 ㋐夫や恋人をさす語。「我が—にまたは逢はじかと思へばか今朝の別れのすべなかりつる」〈万・五四〇〉 ㋑兄弟姉妹の間で兄または弟をさす語。「我が—を大和へ遣るとさ夜...
セメイ‐じょうやく【セメイ条約】
《「中央アジア非核兵器地帯条約」の通称》中央アジア5か国(カザフスタン・キルギス・タジキスタン・トルクメニスタン・ウズベキスタン)の非核化を定めた条約。2009年発効。締約国による核兵器・核爆発...
すおうおとし【素襖落】
(「素袍落」と書く)狂言。伊勢参宮の餞別に素襖をもらい、一杯機嫌で戻った太郎冠者は、主に見つからないように隠すが、はしゃぎすぎて落としてしまい、見つかってからかわれる。 歌舞伎舞踊。長唄・義...
しんぱ‐ひげき【新派悲劇】
新派劇で演じる人情的または感傷的な悲劇。「婦系図(おんなけいず)」「不如帰(ほととぎす)」「金色夜叉(こんじきやしゃ)」など。
しげ【繁】
茂み。「夏山の木末(こぬれ)の—にほととぎす鳴きとよむなる声の遥けさ」〈万・一四九四〉
しのの‐に
[副]びっしょりぬれているさま。しとどに。「聞きつやと君が問はせるほととぎす—濡れて此(こ)ゆ鳴き渡る」〈万・一九七七〉
しで‐の‐たおさ【死出の田長】
《「しず(賤)のたおさ(田長)」の音変化とも、死出の山から飛び来るところからともいう》ホトトギスの別名。しでたおさ。「名のみ立つ—は今朝ぞなく庵あまたとうとまれぬれば」〈伊勢・四三〉