くさば‐の‐つゆ【草葉の露】
草の葉に置く露がすぐ消えるところから、人の命などのはかないことのたとえ。「わが思ふ人は—なれやかくれば袖のまづそほつらむ」〈拾遺・恋二〉
くさば‐の‐とこ【草葉の床】
草の葉を敷いて寝床とし、野宿すること。「萌え出づる—や惜しからん焼け野に帰る夕ひばりかな」〈新撰六帖・二〉
くさ‐ひき【草引き】
雑草を引き抜いて取り除くこと。草取り。「田の—をする」
くさ‐ひば【草檜葉/巻柏】
イワヒバの別名。
くさ‐ひばり【草雲雀】
直翅(ちょくし)目クサヒバリ科の小形のコオロギ。体色は淡黄褐色で黒褐色の点や帯紋がある。雄は昼間からフィリリリと高い声で鳴く。本州以南から台湾まで分布。《季 秋》「大いなる月こそ落つれ—/しづの女」
くさ‐びら【草片/蔬/茸/菌】
《古くは「くさひら」》 1 (茸・菌)きのこ類。《季 秋》「飢えては樹菓(このみ)—に、渇いては石の罅隙(はざま)の真清水に」〈露伴・新浦島〉 2 (草片・蔬)野菜。あおもの。「—を食ひて戒(い...
くさび【楔/轄】
1 木や金属で、一端が厚く他端に至るにしたがって薄くなるように作ったもの。木材・石材を割るとき、重い物を押し上げるとき、差し込んだ材が抜け落ちるのを防ぐときなどに用いる。責め木。 2 車軸の端の...
くさび‐いし【楔石】
1 石造り・煉瓦(れんが)造りのアーチ形の頂点の中央に差し入れる石。要石(かなめいし)。せりもち石。 2 ⇒チタン石
くさび‐がた【楔形】
一端が広く他端に至るにしたがってしだいに狭くなっている、楔に似た形。
くさびがた‐もじ【楔形文字】
古代の小アジア世界で、粘土板に刻まれた楔に似た形の文字。表意文字から表音文字に移行する段階にあり、一般に1字が1音節を表す。アッカド語・ヒッタイト語・古代ペルシア語などに使用された。楔状(けつじ...