くだり‐さつま【下り薩摩】
《17世紀中ごろに、外記節(げきぶし)の創始者、薩摩外記が京都から江戸に下って語りはじめたところから》外記節の通称。
くだり‐ざか【下り坂】
1 下りになる坂道。⇔上(のぼ)り坂。 2 物事の盛りが過ぎてしだいに衰えていくこと。「景気は—だ」「天気が—になる」⇔上(のぼ)り坂。
くだり‐ざけ【下り酒】
上方(かみがた)から来た酒を江戸でいう語。
くだり‐ざま【下り様】
物事が悪い方へ向かっていくようす。「かれ悪事を思ふは—の事なれば」〈発心集〉
くだり‐づき【降り月】
陰暦の十八夜ごろから二十一、二夜ごろまでの、満月を過ぎてしだいに欠けていく月。《季 秋》⇔上(のぼ)り月。
くだり‐て【下り手】
細工の粗末な品物。安物。「—の片し目貫(めぬき)」〈浮・五人女・二〉
くだり‐ばら【下り腹】
《「くだりはら」とも》下痢をしていること。下痢。
くだり‐ぶね【下り船】
1 川を下っていく船。 2 江戸時代、上方(かみがた)から地方へ行く船。「—の船頭宿願して、順風をこふ」〈咄・醒睡笑・六〉 3 伏見から大坂へ下る乗り合いの三十石船。「伏見の京橋に至りけるに、…...
くだり‐むね【降り棟】
大棟から、屋根の流れに沿い、軒先に向かって降ろした棟。
くだり‐もの【下り物】
上方(かみがた)で生産され、地方へ送られる品物。