くん‐し【君子】
1 学識・人格ともにすぐれた、りっぱな人。人格者。「聖人—」 2 高位・高官の人。 3 東洋画の画題としての、梅・竹・蘭(らん)・菊のこと。四君子(しくんし)。
くん‐し【薫紙】
香料を染み込ませた紙。熱したり燃やしたりすると、よい香りがするもの。薫燭(くんしょく)。
くんし‐こく【君子国】
1 礼儀や徳義の厚い国。古代中国で、東方にあったとされる国。 2 日本国の美称。
くんし‐じん【君子人】
徳行がすぐれ、君子とよぶにふさわしい人。
くん‐しつ【燻室】
魚・獣肉の燻製を作るために燻煙をほどこす部屋。燻煙室。
君子(くんし)の過(あやま)ちは日月(じつげつ)の食(しょく)の如(ごと)し
《「論語」子張から》日食も月食も光を失ってもすぐに明るくなるように、君子は過ちを犯すことがあっても、すぐに改めて、もとの徳性に立ち返るというたとえ。
君子(くんし)の九思(きゅうし)
《「論語」季氏から》君子として常に心掛けるべき九つのこと。見るときははっきり見る、聞くときはしっかりと聞く、顔つきはおだやかに、態度はうやうやしく、言葉は誠実で、仕事には慎重、疑問は質(ただ)し...
君子(くんし)の三畏(さんい)
《「論語」季氏から》君子がおそれはばかる三つのものの意で、天命と大人(たいじん)と聖人の言。
君子(くんし)の三楽(さんらく)
《「孟子」尽心上から》君子が持つ三つの楽しみ。父母兄弟が無事なこと、天や人に恥じないこと、天下の英才を教育すること。
君子(くんし)の徳(とく)は風(かぜ)
《「論語」顔淵から》風が草をなびかせるように、君子がその徳によって人々をなびかせ教化すること。