くさめいきゅう【草迷宮】
泉鏡花の小説。明治41年(1908)刊行。死んだ母親の面影を求めて旅をする青年の彷徨を描く。
くさ‐もち【草餅】
ゆでたヨモギの葉などをまぜてついた餅。雛祭りに供える。古くはハハコグサを用いた。蓬(よもぎ)餅。くさのもち。くさもちい。《季 春》「—や足もとに著く渡し舟/風生」
くさもち‐の‐せっく【草餅の節句】
3月3日の節句。草餅を作って雛祭りに供えるところからいう。
くさ‐もの【臭物】
葱(ねぎ)・韮(にら)・蒜(ひる)などをいう女房詞。
くさ‐もの【草物】
生け花の花材で、草本や草花の総称。→木物(きもの)
くさ‐もみじ【草紅葉】
秋、草が紅葉すること。また、色づいた草。くさのもみじ。《季 秋》「—へくそかつらももみぢせり/鬼城」
草(くさ)も揺(ゆ)るが◦ず
まったく風がないさまや暑いさま、また、世の中が太平であるさまのたとえ。草木も揺るがず。「深山路の—◦ぬ法の秋風」〈拾玉集・二〉
くさや
ムロアジなどを腹開きにし、魚の内臓などを塩漬け発酵させた液につけたあと日干しにした干物。焼くと独特の臭気がある。伊豆諸島の特産。
くさ‐や【草屋】
1 草ぶきの家。粗末な家。 2 まぐさを蓄えておく小屋。まぐさ小屋。
くさ‐やきゅう【草野球】
素人(しろうと)が集って、楽しみとしてする野球。