くち‐ずさ・む【口遊む】
[動マ五(四)] 1 詩や歌などを思いつくままに口にしたり歌ったりする。「懐かしの歌を—・む」 2 うわさをする。「不義淫乱の噂を—・めば」〈当世下手談義・五〉
くち‐ずっぱく【口酸っぱく】
[副]同じ言葉をなん度も繰り返して念を入れて言うさま。「いくら—言っても聞かない」
くち‐ずつ【口づつ】
ものの言い方がへたなこと。くちてずつ。「己は—に侍れば」〈今昔・二四・二二〉
くち‐せん【口銭】
1 銭納による口永(くちえい)。 2 江戸時代、問屋が荷主や買い主から徴収した仲介手数料・運送料・保管料。こうせん。
くち‐そそ・ぐ【嗽ぐ/漱ぐ】
[動ガ五(四)]「くちすすぐ1」に同じ。「河水を掬(むす)んで—・ぎ」〈蘆花・自然と人生〉
くち‐ぞえ【口添え】
[名](スル)傍らから言葉を添えてとりなすこと。「知人のために—する」
くち‐たたき【口叩き】
口数の多いこと。また、口数の多い人。「かくし置くわが年やただあらはれん本卦とりこそ—なれ/貞徳」〈犬子集・一四〉
くち‐たた・く【口叩く】
[動カ四]勝手なことを盛んにしゃべる。「ひとりも—・かぬはなかりしに今宵にかぎりてもの静かに」〈浮・胸算用・四〉
くち‐だて【口立て】
《「くちたて」とも》 1 完全な脚本がなく、おおよその筋だけ立てておき、俳優どうしが口頭の打ち合わせで芝居をまとめていくこと。 2 大げさに言い立てること。「年がよったほどに—をばせいで」〈史記...
くち‐だか【口高】
「高」の字のこと。異体字である「髙」と区別するときの呼び方。→はしごだか