した‐つづみ【舌鼓】
《「したづつみ」とも》 1 うまいものを飲食したときに舌を鳴らす音。 2 不満げに舌を鳴らす音。舌打ち。「時には気を焦(いら)って、聞えよがしに—など鳴らして」〈二葉亭・浮雲〉
舌鼓(したつづみ)を打(う)・つ
1 あまりのおいしさに舌を鳴らす。舌鼓を鳴らす。「山海の珍味に—・つ」 2 不満げに舌打ちをする。「私は—・って引きかえして」〈宇野浩二・苦の世界〉
し‐た・てる【仕立てる】
[動タ下一][文]した・つ[タ下二] 1 布地を裁って衣服に縫い上げる。「ドレスを—・てる」 2 教え込んで一人前にする。仕込む。養成する。「一人前の職人に—・てる」 3 そうでないものを、それ...
した‐やす・し【下安し】
[形ク]《「した」は心の意》(多く下に打消しの語を伴う)心が穏やかである。安心である。「うち嘆きてゐなほり給ふ程も、げにぞ—・からぬ」〈源・宿木〉
し‐どく【刺毒】
ある種の動物の、体表の針やとげに含まれる毒。他の動物を刺すことで毒を注入する。スズメバチ・サソリ・クラゲ類などにみられる。「—魚」
しな‐やか
[形動][文][ナリ] 1 弾力があってよくしなうさま。「—な足腰」「—な枝」 2 動きやようすがなめらかで柔らかなさま。「—な身のこなし」「—な革」 3 姿態などがなよなよして上品なさま。たお...
しぼり‐あ・げる【絞り上げる/搾り上げる】
[動ガ下一][文]しぼりあ・ぐ[ガ下二] 1 すっかりしぼりおわる。完全にしぼる。「すべての洗濯物を—・げる」 2 容赦せずに責める。「反省するよう徹底的に—・げる」 3 強引に金品を出させ、取...
しま‐がく・る【島隠る】
[動ラ四]島のかげに隠れる。また、島のかげに退避する。「わたつみの沖つ白波立ち来らし海人娘子(をとめ)ども—・る見ゆ」〈万・三五九七〉
[動ラ下二]
に同じ。「ほのぼのと明石の浦の朝霧に—・...
しめ・る【湿る】
[動ラ五(四)] 1 乾いていたものが水分を含んでぬれた感じになる。水気を帯びる。「夜露で—・った地面」「—・っている洗濯物」 2 気がめいる。物思いに沈む。また、元気がなく沈んだ状態になる。振...
しも‐びと【下人】
1 召使い。下女、または下男。「馬に乗りたる男(をのこ)ども四人、—はあまたあり」〈かげろふ・下〉 2 身分の卑しい人。また、地下人(じげにん)。「あやしき—のなかに、生ひ出で給へれば」〈源・常夏〉