こうらい‐し【高麗史】
史書。139巻。高麗朝の歴史を紀伝体で記したもので、李朝世宗の勅命により鄭麟趾(ていりんし)らが撰。1451年成立。世家(本紀)46巻・志39巻・列伝50巻・年表2巻・目録2巻から成る。
こうらい‐しば【高麗芝】
イネ科の多年草。シバに似る。本州以南から中国・東南アジアにかけて産し、芝生用。いとしば。
こうらい‐じょく【高麗卓】
茶の湯で用いる棚物の一。書院の床の中央に置き、香炉・香合・花瓶などを置いて飾る。高麗台子(だいす)を半分にしたもので、高さ1尺5寸(約45.5センチ)、棚は1尺2寸(約36.4センチ)四方。
こうらい‐せいじ【高麗青磁】
朝鮮、高麗時代の青磁。素地(きじ)に彫った文様に赤土・白土などを嵌入(かんにゅう)して製する象眼青磁は、その代表。
こうらい‐せんべい【高麗煎餅】
小麦粉と砂糖をこね合わせ、薄くのばして型で抜き焼いた菓子。江戸時代に大坂で売り出された。
こうらい‐だいす【高麗台子】
茶の湯で用いる棚物の一。4本柱の黒塗りのもの。高さ1尺5寸(約45.5センチ)、長さ2尺4寸(約72.7センチ)、幅1尺2寸(約36.4センチ)。
こうらい‐ぢゃわん【高麗茶碗】
朝鮮から渡来して、桃山時代以降、茶人に抹茶茶碗として珍重された陶磁器の総称。主として李朝初期から中期にかけて焼かれたもので、井戸茶碗・三島手(みしまで)などがある。
こうらい‐にんじん【高麗人参】
⇒朝鮮人参
こうらい‐ばし【高麗端/高麗縁】
「こうらいべり」に同じ。「—の、筵(むしろ)青うこまやかに厚きが」〈枕・二七七〉
こうらい‐ばん【高麗版】
高麗王朝時代に出版された書籍の総称。仏教関係の典籍が多く現存する。高麗本。