心(こころ)を奪(うば)・う
おもしろさや、すばらしさなどで、人の心をすっかり引きつける。「名画に—・われる」
心(こころ)を置(お)・く
1 気を遣う。遠慮する。「—・くことなくお話しください」 2 打ち解けないで、心に隔てを置く。「—・かれ、うるさき者に思はれてぞありけるほどに」〈今昔・二五・四〉
心(こころ)を起(お)こ・す
1 心を励ます。発奮する。「いといみじく心苦しければ、—・して祈り聞こゆ」〈源・若菜下〉 2 求道の心を起こす。発心(ほっしん)する。「—・して、やがて頭(かしら)おろして」〈今鏡・九〉
心(こころ)を躍(おど)ら・せる
喜びや楽しい期待などのために心をわくわくさせる。心を躍らす。「—・せて入学式に臨む」
心(こころ)を鬼(おに)に◦する
かわいそうだと思いながら、厳しい態度をとる。「子供の将来のために—◦してしかる」
心(こころ)を傾(かたむ)・ける
1 心を集中させる。心を注ぐ。「地域の発展に—・ける」 2 心を寄せる。「熱心な説得に—・ける」
心(こころ)を通(かよ)わ・す
互いに心が通じ合う。気脈を通じる。心を通わせる。「—・す学生時代からの友人」
心(こころ)を交(か)わ・す
互いに心を通わせる。思い合う。「かねてから—・していた仲」
心(こころ)を砕(くだ)・く
いろいろと気を遣う。心配する。「育児に—・く」
心(こころ)を配(くば)・る
気をつける。配慮する。気をくばる。「失礼がないように—・る」