もうさ‐く【申さく/白さく】
《動詞「もうす」のク語法》申し上げること。また、申し上げることには。「皇神等(すめがみたち)の前に—」〈祝詞・祈年祭〉
どう・じる【動じる】
[動ザ上一]「どう(動)ずる」(サ変)の上一段化。「少々のことには—・じない」
はやく【早く】
《形容詞「はやい」の連用形から》 [名]早い時期。早い時刻。「—に開けた地」「朝—から並んで待つ」 [副] 1 早い時期に。かなり前に。「—親をなくした」「—世に認められた」 2 (多くあと...
なら‐く
《伝聞推定の助動詞「なり」のク語法》「言うならく」「聞くならく」の形で、…と言うことには、聞くところでは、の意を表す。主に漢文訓読体の文章に用いられる。「聞く—公(きみ)が雲峰の裡(うち)、病に...
み‐むき【見向き】
振り向いてその方を見ること。また、そちらに心を向けること。「俗世間のことには—もしない」
棚(たな)に上(あ)・げる
知らん顔をして問題にしない。不都合なことには触れずにおく。「自分のことは—・げて人の悪口ばかり言う」
目(め)もくれ◦ない
少しの関心も示さない。見向きもしない。「仕事以外のことには—◦ない」
亭主(ていしゅ)の好(す)きな赤烏帽子(あかえぼし)
烏帽子は黒塗りが普通であるが、亭主が赤い烏帽子を好めば家族はそれに同調しなければならない意から、どんなことでも、一家の主人の言うことには従わなければならないということのたとえ。亭主の好きな赤鰯(...
大行(たいこう)は細瑾(さいきん)を顧(かえり)みず
《「史記」項羽本紀から》大事業を成就しようとする者は、ささいなことにはこだわらない。
ごじっぽ‐ひゃっぽ【五十歩百歩】
《戦闘の際に50歩逃げた者が100歩逃げた者を臆病だと笑ったが、逃げたことには変わりはないという「孟子」梁恵王上の寓話から》少しの違いはあっても、本質的には同じであるということ。似たり寄ったり。...