うろ‐じ【有漏路】
仏語。煩悩(ぼんのう)にけがれた迷いの世界。この世。⇔無漏路(むろじ)。「迷ふも悟るも—より、無漏路へ送る茶屋が提灯(ちゃうちん)」〈洒・錦之裏〉
え‐ど【穢土】
1 仏語。けがれた国土。迷いから抜けられない衆生(しゅじょう)の住むこの世。現世。娑婆(しゃば)。穢国。「厭離(えんり)—、欣求(ごんぐ)浄土」⇔浄土。 2 大便。糞(くそ)。「四条の北なる小路...
えみ‐こだ・る【笑みこだる】
[動ラ下二]笑い崩れる。「横座の鬼、杯を左の手に持ちて—・れたるさま、ただこの世の人のごとし」〈宇治拾遺・一〉
えんせい‐かん【厭世観】
1 この世の中では幸福や満足を得られず、積極的な価値は認めがたいとする人生観。また、そのような人生観に基づく哲学上の立場。厭世主義。ペシミズム。⇔楽天観。 2 物事の成り行きを悪い方向にばかり考...
えんぶ‐だい【閻浮提】
《(梵)Jambu-dvīpaの音写》仏教の世界観で、人間世界のこと。この世。現世。世界の中心である須弥山(しゅみせん)の四方にある大陸のうち、南方にあり、閻浮樹が生えているとされ、もとはインド...
えんぶ‐の‐ちり【閻浮の塵】
この世のけがれた事物。
おう‐じん【応身】
《(梵)nirmāṇa-kāyaの訳語》仏の三身の一。世の人を救うため、それぞれの素質に応じてこの世に姿を現した仏。釈迦(しゃか)など。
おうぶつ‐みょうごう【王仏冥合】
法華経の本門の教えが国家・社会の指導原理となることによって、この世に寂光浄土が実現するという日蓮の教え。
おかし【犯し】
罪を犯すこと。また、罪。罪科。「前(さき)の世の報いか、この世の—か」〈源・明石〉
お‐さらば
[名](スル)別れること。縁を切ること。「この世に—する」 [感]《「さらば」を丁寧にいう語》別れるときのあいさつの語。さようなら。