こ‐ぶん【子分】
1 ある人の支配下にあって服従する者。手下。「一の—」⇔親分。 2 仮に子として扱われている者。⇔親分。「これを—にして家を渡し」〈浮・永代蔵・五〉
こ‐ぶん【古文】
1 江戸時代以前の文。また、高等学校国語科の古典教材中、江戸時代までの国文の称。 2 唐以後、四六駢儷体(べんれいたい)(四六文)に対して、秦漢以前の経史子家の用いたような散文の文体。 3 ...
こぶん‐がく【古文学】
中国で、古文3で書かれた経書をよりどころとし、その解釈を追求した学問。→今文学(きんぶんがく)
こぶん‐しょうしょ【古文尚書】
隷書以前の蝌蚪(かと)文字(古文)で書かれた尚書(書経)。前漢の景帝のとき、孔子の旧宅の壁の中から発見され、武帝のとき、孔安国が解読したと伝えられるが、現在では偽書といわれている。→今文(きんぶ...
こぶんしんぽう【古文真宝】
中国の詩文集。前後2集各10巻。元の黄堅の編という。漢から宋代までの代表的詩文を集めたもの。前集は詩を詩型で分け、後集は文章を文体で分けている。江戸時代、初学者の教材として広く読まれた。 [...
こ‐ぶんじ【古文辞】
1 古代の文章の言葉。 2 中国で明代に提唱された文学の模範とすべき古典。秦・漢の文と盛唐の詩をいう。
こぶんじ‐がく【古文辞学】
荻生徂徠(おぎゅうそらい)の唱えた儒学。中国、宋・明の儒学や伊藤仁斎の古義学派に反対し、後世の注に頼らず、古語の意義を帰納的に研究して、直接に先秦古典の本旨を知るべきだとした。
こぶんじ‐きんぎん【古文字金銀】
元文金銀(げんぶんきんぎん)の異称。
こぶんじ‐は【古文辞派】
古典の原典にさかのぼって、客観的、帰納的に古典の真義を探り、また詩文の創作では古文辞を規範とする一派。中国では明代の李攀竜(りはんりょう)・王世貞など。日本では荻生徂徠(おぎゅうそらい)とその門...
こぶん‐め・く【古文めく】
[動カ四]《「古文」は「古文真宝」の略》しかつめらしいようすをする。「この揚屋、—・きたる顔つきして」〈浮・置土産・四〉