ごけ‐しまだ【後家島田】
江戸時代、後家となった中流以下の女性が結った島田髷(まげ)。元結の上に白いしごき紙を結んだもの。主に京坂で行われた。後家髷(まげ・わげ)。
ごけ‐だおし【後家倒し】
1 《後家の賃仕事である稲こきを取り上げる意から》千把扱(せんばこ)きの異称。 2 《後家をたらしこむ意》色男。ごけなかせ。
ごけ‐ぢゃわん【後家茶碗】
対になっている茶碗の、一方が失われて一つだけになったもの。
ごけ‐なわ【後家縄】
太平洋側の漁村で、マグロ漁の延縄(はえなわ)のこと。船がしばしば遭難し、多くの未亡人が出たところからという。
ご‐けにん【御家人】
1 鎌倉時代、将軍直属の武士。将軍に忠誠義務を尽くす代償に、所領安堵・新恩給与などの保護を受けた。 2 江戸時代、将軍直属の家臣のうち、御目見(おめみえ)以下の者。→旗本
ごけにん‐かぶ【御家人株】
江戸時代、御家人が生活困窮によって農民・町人などに売り渡した家格。表向きは養子縁組の形をとった。
ごけにん‐やく【御家人役】
鎌倉幕府の御家人が幕府に対して義務として負った役。戦時の軍役、京都・鎌倉の大番役、異国警護番役など。
後家(ごけ)の頑張(がんば)り
夫と死別した女性が、一家の生活を支えるためになりふりかまわず奮闘すること。力不足だが精一杯やっていることのたとえにも使う。後家の踏ん張り。「彼の仕事は—というものさ」
ごけ‐ぶた【後家蓋】
器物が壊れたり、本体がなくなったりして、あとに残ったふた。また、代用のふたや、間に合わせのふた。
ごけ‐ぶん【後家分】
1 武家などの妻で、後家となった者の受ける応分の保証。「今も—を得て、乏(とも)しからであんなるぞ」〈古活字本平治・下〉 2 後家のような境遇。「奥に入らせ給はず、生き別れの—にならせ給ふ」〈浮...