さくら‐いり【桜煎り】
タコの足を薄く輪切りにして、たれ味噌またはみりんと醤油で煮た料理。桜煮(さくらに)。
さくら‐いろ【桜色】
桜の花びらのような色。肌などの、ほんのりと赤みを帯びた色。
さくら‐うお【桜魚】
桜の花が咲くころにとれる魚。特に、ワカサギ、また、小アユ。《季 春》
さくら‐うぐい【桜鯎】
桜の花が咲くころにとれるウグイ。腹部が赤い婚姻色を帯びるところからいう。《季 春》「散りうかぶ—の日和(ひより)かな/蓼太」
さくら‐え【桜会】
平安・鎌倉時代に、桜の花の咲くころに営まれた法会。その後に観桜の宴が開かれた。京都の醍醐寺(だいごじ)や賀茂神社で行われたものが有名。
さくら‐えび【桜蝦/桜海老】
十脚目サクラエビ科の甲殻類。深海にすむ小形のエビで、体長約4センチ。全体に淡紅色で、多数の発光器をもつ。駿河湾・相模湾に産し、干しえびとして食用。ひかりえび。《季 春》
さくら‐おどし【桜威】
⇒小桜威(こざくらおどし)
さくらお‐の【桜麻の】
[枕]麻(あさ)と苧(お)とが同義であるところから、麻のはえている所の意の「苧生(をふ)」にかかる。「—をふの下草やせたれど」〈古今六帖・五〉
さくら‐かい【桜会】
昭和5年(1930)橋本欣五郎・根本博らの陸軍中堅将校によって結成された、満州問題解決とそのための国家改造を行動目的とする団体。満州事変の前後、三月事件・十月事件を企てた。
さくら‐がい【桜貝】
ニッコウガイ科の二枚貝。内湾の干潟から水深約10メートルまでの海底にすむ。殻長約3センチ。殻は薄く、淡紅色で、貝細工などに使われる。花貝。紅(べに)貝。《季 春》「浜の砂まだ冷たけれ—/汀女」