さえ・く【喧く】
[動カ四]騒々しい声でものを言う。聞き取りにくいように言う。→言喧(ことさえ)く
さえ‐こお・る【冴え凍る】
[動ラ四]冷え冷えとして凍りつくようである。「雪うち散りつつ、いみじく烈しく—・る暁がたの月の」〈更級〉
さえ‐さえ【騒騒】
[副]「さいさい(騒騒)」に同じ。「あり衣(きぬ)の—しづみ家の妹に物言はず来(き)にて思ひ苦しも」〈万・三四八一〉
さえさえ‐て【冴え冴えて/冱え冱えて】
[連語]《動詞「冴える」の連用形を重ねたものに、接続助詞「て」が付いたもの》非常にさえて。非常に冷えて。「さむしろの夜はの衣で—初雪しろし岡の辺の松」〈新古今・六六二〉
さえ‐ざえ【冴え冴え/冱え冱え】
[副](スル) 1 澄んではっきりしているさま。また、さわやかなさま。「—と晴れわたった空」「—(と)した顔つき」 2 冬の寒さが透き通って身にしみるように感じるさま。《季 冬》「暮れ残る豆腐屋...
さえざえ‐し・い【冴え冴えしい/冱え冱えしい】
[形][文]さえざえ・し[シク] 1 澄んではっきりしている。澄みきっている。晴れわたっている。「—・い秋の空気」 2 気持ちがすがすがしい。気分が晴れ晴れとしている。「—・い笑顔」
さ‐えじふ【左衛士府】
右衛士府とともに宮城の警衛などをつかさどった役所。→衛士府
さえずり【囀り】
1 鳥などがしきりに鳴くこと。狭義には、繁殖期の鳥が特別な鳴き方をすること。また、その声。《季 春》「—をこぼさじと抱く大樹かな/立子」→地鳴き 2 舞楽で、舞人が舞いつつ漢文の詞章を朗詠するこ...
さえず・る【囀る】
[動ラ五(四)]《「さいずる」の音変化》 1 小鳥がしきりに鳴く。「カナリアの—・る声」《季 春》「—・るも帰りがけなる小鳥かな/浪化」 2 口数多く早口でしゃべるのを軽蔑していう。ぺちゃくちゃ...
さ‐えだ【小枝】
こえだ。えだ。「明けされば榛(はり)の—に夕されば藤の繁みに」〈万・四二〇七〉