さし‐く【指句】
連句の席で、月の句・花の句などの要所に当たったときなど、宗匠が座中の一人を指名して付句をさせること。また、その句。
さし‐ぐち【差(し)口/指(し)口】
《「さしくち」とも》 1 材木の横面にほった、枘(ほぞ)を差し込むための穴。枘穴。 2 密告。告げ口。「いかが—やありけん」〈当世武野俗談〉 3 入り口。出入り口。「ここは東海道の—にて」〈浮・...
さし‐く・む【差し汲む】
[動マ四]手を伸ばして汲む。「雲居より胡竹(こちく)の声を聞くなべに—・むばかり見ゆる月影」〈かげろふ・中〉
さし‐くも・る【差し曇る】
[動ラ四]曇る。「時雨にも雨にもあらぬ初霧のふるにも空は—・りけり」〈夫木・一〇〉
さし‐く・る【差(し)繰る】
[動ラ五(四)]予定・時間などをやりくりして都合をつける。繰り合わせる。「予定を—・って出席する」 [可能]さしくれる
さし‐く・る【差し呉る】
[動ラ下二]馬の手綱をゆるめる。「伏し木、悪所をきらはず、—・れてこそ歩ませけれ」〈曽我・一〉
さし‐くわ・える【差(し)加える】
[動ア下一][文]さしくは・ふ[ハ下二]あとから加える。付け加える。「会則に一項を—・える」