ここ‐ち【心地】
1 外界からの刺激に対して起こる心の状態。心持ち。気持ち。気分。「—よさそうに眠る」「生きた—もしない」 →気持ち[用法] 2 物事に対する心の持ち方。考え。思慮。心構え。「まだいと若き—に」〈...
けしき‐だ・つ【気色立つ】
[動タ五(四)] 1 物音や話し声がして活気づく。「むこうで人々の—・つのが聞こえた」〈志賀・和解〉 2 それらしいようすが現れる。きざしが見える。「初時雨いつしかと—・つに」〈源・賢木〉 3 ...
ことなし‐がお【事成し顔】
その事を成し遂げてみせるといった顔つき。「そらごとする人の、さすがに人の—にて大事請けたる」〈枕・一六四〉
さかしら‐びと【賢しら人】
利口ぶる人。また、おせっかいな人。「親にはあらで、むつかしき—の、さすがに、あはれに見え給ふ」〈源・蛍〉
なげか・し【嘆かし】
[形シク]《動詞「なげ(嘆)く」の形容詞化》「嘆かわしい」に同じ。「明日知らぬ世のさすがに—・しきも」〈源・総角〉
ひ‐の‐はる【日の春】
年の始めを祝っていう語。近世、宝井其角によって使われはじめたという。「—をさすがに鶴の歩みかな」〈五元集拾遺〉
や‐ふ【野夫】
《「やぶ」とも》田舎に住む男。田舎者。自分を謙遜していうこともある。田夫(でんぷ)。「—といへども、さすがに情け知らぬにはあらず」〈奥の細道〉
ものの
[接助]《形式名詞「もの」+格助詞「の」から》活用語の連体形に付く。逆接の確定条件を表す。…けれども。…とはいえ。「習いはした—、すっかり忘れてしまった」「新機軸を打ち出した—、採用はされなかっ...
もの‐ねたみ【物妬み】
あれこれと嫉妬(しっと)すること。「さすがに腹あしくて—うちしたる」〈源・若菜下〉
やごつ‐な・し【止事無し】
[形ク]《「やごとなし」の音変化》「やんごとない」に同じ。「さすがに—・き所の衆どものすることなれば」〈宇治拾遺・二〉