さん‐ちゅう【山中】
山の中。山間。やまあい。
さんちゅうじんじょうぜつ【山中人饒舌】
江戸後期の画論書。田能村竹田著。上下2巻。文化10年(1813)に書き上げられ、天保6年(1835)刊行された。東洋美術に関するきわめて優れた論考集。
山中(さんちゅう)の賊(ぞく)を破(やぶ)るは易(やす)く心中(しんちゅう)の賊(ぞく)を破(やぶ)るは難(かた)し
《王陽明「与楊仕徳薛尚誠書」から》山中に立てこもっている賊を討伐するのはやさしいが、心の中の邪念に打ち勝つことはむずかしい。自分の心を律することは困難であるというたとえ。
さんちゅうほうろう【山中放浪】
今日出海(こんひでみ)による従軍記。昭和24年(1949)刊行。第二次大戦中、報道班員としてフィリピン戦線へ赴いた著者による戦場記録文学。
山中(さんちゅう)暦日(れきじつ)なし
《「唐詩選」所収の太上隠者「答人」から》山の中に閑居していると、のんびりして年月の過ぎるのも忘れる。
さん‐ちょう【三朝】
1 3代にわたる朝廷。 2 《年の朝、月の朝、日の朝を兼ねる意から》元日の朝。元旦。《季 新年》 3 ある月の3日目。
さん‐ちょう【三鳥】
1 古今伝授の3種の鳥。呼子鳥(よぶこどり)・稲負鳥(いなおおせどり)・百千鳥(ももちどり)または都鳥。→三木(さんぼく) 2 料理で、鶴・雉(きじ)・雁(がん)をいう。
さん‐ちょう【参朝】
[名](スル)朝廷に出仕すること。参内(さんだい)。「江戸でなくて京都の方へ—するようになって来たからね」〈藤村・夜明け前〉
さん‐ちょう【山頂】
山の頂上。山巓(さんてん)。
さん‐ちょう【散超】
《「散布超過」の略》財政資金対民間収支で、政府支出が収入を上回る場合のこと。払い超。⇔揚げ超。