しば‐た・つ【屡立つ】
[動タ四] 1 音がしきりに聞こえる。「堀江漕ぐ伊豆手の舟の梶つくめ音—・ちぬ水脈(みを)速みかも」〈万・四四六〇〉 2 波などがしきりに起こり立つ。「島風に—・つ波のやちかへり恨みても猶たのま...
なき‐しき・る【泣き頻る/鳴き頻る】
[動ラ五(四)] 1 (泣き頻る)しきりに泣く。続けて泣く。「—・る幼子」 2 (鳴き頻る)虫や鳥などが絶え間なく鳴きつづける。しきりに鳴く。「松虫が—・る」
ちょう‐ちょう【喋喋】
[名](スル)口数の多いこと。しきりにしゃべること。「先生の前で、しきりに其内容を—した」〈漱石・こゝろ〉 [ト・タル][文][形動タリ]口数の多いさま。よくしゃべるさま。「人生や芸術の問題...
せめ‐た・てる【責(め)立てる】
[動タ下一][文]せめた・つ[タ下二] 1 厳しく非難する。しきりに責める。「相手の過失を—・てる」 2 しきりに催促する。「子供に—・てられて遊園地に出掛ける」
ぺちゃ‐ぺちゃ
[副](スル) 1 「ぺちゃくちゃ」に同じ。「—(と)おしゃべりを楽しむ」 2 物を食べるとき、しきりに舌が立てる音を表す語。「—させて食べる」 3 手のひらでしきりに打つ音を表す語。「平手でほ...
ああだこうだ
しきりに何かを言うさま。口うるさいさま。なんだかんだ。「—と文句を並べる」
ろう‐らい【老来】
[名]年をとること。老年。「しきりに—の嘆をなしたのも」〈荷風・雨瀟瀟〉 [副]老年になって以来。年をとってからこのかた。「—量を節してはいても」〈谷崎・少将滋幹の母〉
しば【屡】
[語素]動詞の上に付いて、動作・作用が何度も繰り返し行われる意を表す。しきりに。たびたび。多く「しばたたく」「しば立つ」「しば鳴く」「しば見る」などの形で用いる。「清き川原に千鳥—鳴く」〈万・九二五〉
しの‐に
[副] 1 草木がぬれてなびくさま。また、心がしおれるさま。「秋の穂を—押しなべ置く露の消えかもしなまし恋ひつつあらずは」〈万・二二五六〉 2 しきりに。「あふ事はかたのの里のささの庵(いほ)—...
しば‐しば
[副](スル)しきりにまばたきをするさま。しぱしぱ。「目を—させる」