たま‐ごろも【玉衣/珠衣】
「たまぎぬ」に同じ。「雲晴れぬ五月きぬらし—むつかしきまで雨じめりせり」〈六条宰相家歌合〉
たま【霊/魂/魄】
「たましい1」に同じ。「肝っ—」「人—」「空蝉のからは木ごとにとどむれど—のゆくへを見ぬぞかなしき」〈古今・物名〉
たまり‐か・ねる【堪り兼ねる】
[動ナ下一][文]たまりか・ぬ[ナ下二]がまんしきれなくなる。こらえきれない。「寂しさに—・ねて泣きだす」
た‐にし【田螺】
タニシ科の巻き貝の総称。水田や池沼の泥中で越冬し、春、水底に現れる。貝殻は丸みのある円錐形で、殻高3.5〜7センチ。殻表は滑らかで黒緑色。卵胎生。日本には、大形のオオタニシ、中形のマルタニシ・ナ...
た‐なれ【手慣れ/手馴れ】
1 扱いなれていること。「言問はぬ木にはありともうるはしき君が—の琴にしあるべし」〈万・八一一〉 2 飼いならしてあること。よくなついていること。「わが門のひとむらすすき刈り飼はむ君が—の駒も来...
たのし・い【楽しい】
[形][文]たの・し[シク] 1 満ち足りていて、愉快な気持ちである。「毎日を—・く過ごす」「テンポのよい—・い曲」「—・いピクニック」 2 富裕である。金持ちである。「堀川相国は、美男の—・し...
たば・ねる【束ねる】
[動ナ下一][文]たば・ぬ[ナ下二] 1 細長いものなどを一つにまとめてくくる。たばにする。「稲を—・ねる」「紙を—・ねる」 2 組織などをまとめてとりしきる。「業界を—・ねる」
たま‐みず【玉水】
1 清らかな水、また、滝。 2 雨だれなどの水滴の美称。「軒の—の音も楽しい」〈藤村・千曲川のスケッチ〉 「雨やまぬ軒の—数知らず」〈後撰・恋一〉 京都府綴喜(つづき)郡井手町にあった、井...
ためら・う【躊躇う】
[動ワ五(ハ四)] 1 あれこれ考えて迷う。決心がつかずにぐずぐずする。ちゅうちょする。「言っていいものかどうか—・う」「—・わずに実行に移す」 2 ㋐気を落ち着ける。心を静める。「皆出ではてぬ...
た・でる
[動ダ下一][文]た・づ[ダ下二] 1 はれものを薬湯で蒸す。湿布する。「股の所を白い湯でしきりに—・でて居る」〈漱石・吾輩は猫である〉 2 虫害や湿害を防ぐために、木造船の船底をわらなどを燃や...