なげか・う【嘆かふ】
[連語]《動詞「なげ(嘆)く」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」。上代語》嘆きつづける。しきりに嘆息する。「隠(こも)り恋ひ息づき渡り下思(したも)ひに—・ふ我が背」〈万・三九七三〉
なかえ【中江】
姓氏の一。 [補説]「中江」姓の人物中江丑吉(なかえうしきち)中江兆民(なかえちょうみん)中江藤樹(なかえとうじゅ)
長(なが)き眠(ねぶ)り
1 長い間の眠り。迷いから長くさめないことのたとえ。「逢ふと見しその夜の夢のさめであれな—は憂かるべけれど」〈千載・恋四〉 2 死ぬこと。永眠。「七十の夢より後のいかならん—の果てぞ悲しき」〈続...
なが‐つか【長柄】
1 矢束(やつか)のきわめて長いもの。 2 柄(つか)の長い刀。 3 ニシキギンポ科の海魚。
なか‐の‐と【中の戸】
1 部屋と部屋との間にある戸。「大将の君なほしきて、—を押し開けて」〈宇津保・蔵開中〉 2 清涼殿の萩の戸と藤壺の上御局(うえのみつぼね)との間にある戸。「蔵人参りて御物(おもの)奏すれば—より...
な‐ぐわ・し【名細し/名美し】
[形シク]名高い。名がりっぱである。「—・しき稲見の海の沖つ波千重に隠りぬ大和島根は」〈万・三〇三〉
なげか・し【嘆かし】
[形シク]《動詞「なげ(嘆)く」の形容詞化》「嘆かわしい」に同じ。「明日知らぬ世のさすがに—・しきも」〈源・総角〉
斜(なの)めなら◦ず
ひととおりでない。いいかげんでない。「苦しき御心地にも、—◦ずかしこまりかしづき聞こえ給ふ」〈源・夕霧〉
ななつ‐さがり【七つ下(が)り】
1 ㋐今の午後4時を過ぎたころ。 ㋑「七つ下がりの雨」の略。 2 午後4時を過ぎたころの状態。特に、空腹を感じている状態。「刻限は知らねども、わが腹は—」〈浄・浦島年代記〉 3 物が古びること。...
など‐やか
[形動ナリ]おとなしく、おっとりしたさま。穏やかなさま。なごやか。「人々の気質で—にうるはしきもあり」〈ひとりね・下〉