ゆらり
[副] 1 物が1回だけゆっくりと大きく揺れ動くさま。「大提灯(ぢょうちん)が—(と)揺れる」 2 軽やかに身体を動かすさま。ひらり。「馬をひき出ださせけるに、足をそろへてしきみを—と越ゆるを」...
ゆるか・し【緩かし】
[形シク]《「ゆるがし」とも》ゆったりしている。「かく—・しきお暮らしなら」〈浄・千本桜〉 「さいそくも質屋のするは—・しい」〈柳多留・初〉
ゆる‐け・し【緩けし】
[形ク]ゆるやかである。「朝まだき—・き風のけしきにて春立ちきぬと知られぬるかな」〈堀河百首〉
よう‐かん【勇敢/勇悍】
[名・形動ナリ]「ゆうかん(勇敢)」に同じ。「すこし—にあしき人にてぞおはせし」〈大鏡・伊尹〉
よう‐べ【昨夜】
《「よいべ(宵辺)」あるいは「よべ」の音変化という》夕方。また、昨夜(さくや)。ゆうべ。「宵の程、—も—も夜離(よが)れしき」〈梁塵秘抄・二〉
よう‐よう【様様】
[名・形動ナリ]《「様様(さまざま)」を音読みにした語》いろいろであること。また、そのさま。「—にわびければ弁慶苦々しき顔ばせにて」〈浄・凱陣八島〉
俑(よう)を作(つく)る
《孔子が、人形を死人とともに埋めることを殉死の悪習が生ずるもとになったとして憎んだという「礼記」檀弓下の故事から》よくないことを始める。悪(あ)しき前例を作る。
よ‐かん【余寒】
立春後の寒さ。寒が明けてもなお残る寒さ。残寒。「—厳しき折から」《季 春》「鎌倉を驚かしたる—あり/虚子」
ぬき‐にしき【緯錦】
⇒よこにしき
よこ‐にしき【緯錦】
横糸で色と文様を表した錦。中国の唐代に始まり、日本では奈良時代から作られはじめた。多くの色と大きな文様を織り出すことができる。ぬきにしき。→経錦(たてにしき)