よ‐ごと【吉事】
よい事柄。めでたいこと。きちじ。「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ—」〈万・四五一六〉
よし
[間助]《間投助詞の「よ」「し」を重ねたもの。上代語》種々の語に付いて、文節末に置かれる。語勢を強め、感動の意を表す。→やし「はしき—我家(わぎへ)の方ゆ雲居立ち来(く)も」〈景行紀・歌謡〉
よし‐きり【葦切/葭切/葦雀】
スズメ目ヨシキリ科ヨシキリ属の一群の鳥。日本ではオオヨシキリとコヨシキリが夏にみられ、葦原でギョギョシと鳴く。行々子(ぎょうぎょうし)。よしわらすずめ。《季 夏》「—や葛飾(かつしか)ひろき北み...
よしわら‐すずめ【葦原雀】
1 ヨシキリの別名。《季 夏》「門出吉し田よしと—かな/一茶」 2 《ヨシキリのやかましい鳴き声から》口数が多くうるさい人。おしゃべり。「—口々に科(とが)の善し悪し夕時雨」〈浄・八百屋お七〉
よそ‐びと【余所人】
関係のない人。他人。「この中納言を—に譲らむが口惜しきに」〈源・早蕨〉
よそ‐よそ
[形動ナリ] 1 堂々として威厳のあるさま。「行者の知恵のけしき—にして」〈栄花・玉の台〉 2 山が高く大きいさま。〈新撰字鏡〉
よそ‐よそ【余所余所】
[名・形動ナリ] 1 互いに離れていること。また、そのさま。別れ別れ。ほかほか。「頼もしき筋ながらも、—にならひ給へるは」〈源・若紫〉 2 縁や関係がないこと。また、そのさま。「帝の御むすめをも...
よそよそ‐し・い【余所余所しい】
[形][文]よそよそ・し[シク] 1 隔てがましく冷淡である。親しみがない。他人行儀である。「—・い態度をとる」「わざと—・くする」 2 無関係である。「あなうたて、いと—・しきことをも知らせ給...
よ‐たた【夜直】
[副]《「よただ」とも》夜の間じゅうずっと。夜通し。一晩中。「わがごとく物や悲しきほととぎす時ぞともなく—鳴くらむ」〈古今・恋二〉
よつあし‐もん【四足門/四脚門】
2本の親柱の前後にそれぞれ2本、計4本の控え柱を設けた門。ふつう切妻破風造りの屋根をのせる。しきゃくもん。